メディア・医療関係者向け
メールマガジン 第150号
HEART WEB NEWS for Media No.150
======================================================================
【日本心臓財団 HEART WEB NEWS for Media 第150号】2018年2月5日発行(月刊)
======================================================================
・現在、医療関係者とメディアには同じ情報をお送りしています。ご了承ください。
【目次】
トピックス:マラソンとAED
イベント情報
雑誌「心臓」1月号巻頭特集(創刊50周年記念)
「循環器疾患診療50年を振り返って--虚血性心疾患におけるわが国のあゆみ」
ドクターのつぶやき:"心不全パンデミック"
ご寄附のお願い
======================================================================
【トピックス】
マラソンとAED
2月は東京マラソンが開催されます。
マラソンは近年、多くの市民が参加する人気のスポーツですが、心停止を起こす人数がもっとも多いスポーツでもあります。
東京マラソンでは、モバイルAED隊と呼ばれる動く自転車部隊と、BLS隊と呼ばれる一定の距離ごとに配置されたAED隊がいて、緊急時の体制を整えています。この万全の準備により、今まで11回の大会が開催され、8件の心停止がありましたが、すべて救命されています。その中には、ランナーや観戦する市民が駅や交番のAEDを使用して救命した例もあり、主催者の準備と一般市民の救命に対する意識向上が合わさって、事故を防いでいるといえます。
東京マラソンに限らず、全国で数多くのマラソン大会が開催されていますが、すべての大会で主催者側が危機管理意識を持って充分な救急体制を準備し、参加者が自らの健康管理はもちろんのこと、日頃から心肺蘇生法を学べば、健康で楽しむべきスポーツの場で命を落とすような悲しい出来事は減らせると思われます。
2020年に開催される東京オリンピックに向けて、日本がAEDと救命の都市として、世界に誇れるよう、救命に対するさらなる意識向上を目指していきたいものです。
日本心臓財団ホームページ(トピックス)
東京マラソンで活躍するモバイルAED隊。救命率は100%
http://www.jhf.or.jp/topics/2015/004123/
======================================================================
【イベント情報】
□■チャリティ講演会&「スワン」シンポジウム
~2月22日は、たばこを「スワン」の日~
日 時:2018年2月22日(木)17時30分開演(17時開場)
場 所:東京都医師会館2階講堂(千代田区神田駿河台2-5-1)
プログラム:
第一部(講演)
「たばこのないオリンピック・パラリンピックにむけて」
望月友美子(日本対がん協会参事)
第二部(シンポジウム)
「スワン・シスターズ」
湯川れい子(音楽評論家)、下村満子(ジャーナリスト)
細川佳代子(勇気の翼インクルージョン理事長)、
鳩山幸(ライフコンポーザー)
参加費:大人 2,000円、学生 無料
主 催:NPO法人医師と団塊シニアの会、桜東京パイロットクラブ
後 援:東京都福祉保健局、日本医師会
東京都医師会、日本循環器学会、日本心臓財団
*チャリティの受け取り団体は、スペシャルオリンピックス日本・東京、
日本聴導犬協会、山谷・きぼうの家、国際社会事業団、
日本盲人職能開発センター等
申 込:https://goo.gl/forms/vAuPd6bf9NTg2GJ63
□■第82回日本循環器学会学術集会 市民公開講座
楽しく学んで健康長寿! ~よくわかる脳と心臓のお話~
日 時:2018年3月4日(日) 13:00~15:30(予定)
会 場:大阪市中央公会堂 大集会室
大阪市北区中之島1丁目1番27号
参加費:無料
主 催:第82回日本循環器学会学術集会、公益財団法人日本心臓財団
後 援:大阪府、公益財団法人日本医師会、一般社団法人大阪府医師会、
朝日新聞社
協 賛:第一三共株式会社
プログラム
第1部
講演1
「その症状、もしかして脳卒中?どうする?」
坂口 学(大阪急性期・総合医療センター神経内科 主任部長)
講演2
「ここまで進化した医療の最先端~再生医療がもたらしたもの~」
宮川 繁(大阪大学先進幹細胞治療学共同研究講座 特任教授)
講演3
「心臓を長持ちさせる秘訣って、なに?」
坂田泰史(大阪大学循環器内科学 教授)
第2部
特別講演「落語的学問のすすめ」 桂文珍
第3部 質問コーナー
参加申込み方法
・参加ご希望の方は1)郵便番号、2)住所、3)電話番号、4)氏名(ふりがな)、5)年齢、6)性別をご記入の上、はがき、FAX、またはE-Mailにて下記宛にお申込み下さい。
*複数参加希望の場合は参加者全員の1)~6)をご記入下さい。
*申し込みの際は、楷書でお書き下さい。
・申込締切は2月15日(木曜日)必着
・ご質問のある方は、お申し込みの際にお尋ねしたい先生のお名前、質問内容を明記して下さい。(質問コーナーの参考にさせて頂きます)
・応募者多数の場合は、抽選を行いますのでご了承下さい。当選者発表は招待状の発送をもってかえさせて頂きます。尚、「ご招待状」1枚につき1名様限り有効です。
・はがきでのお申込みは 下記「お問合せ先」住所まで。
・FAXでのお申込みは 03-6838-9229
・E-Mailでのお申込みは seminar@kk-kyowa.co.jp
*メールでの返信はいたしません。
【あて先・応募に関するお問い合わせ先】
〒105-8320 港区虎ノ門1-10-5
(株)協和企画内「第82回日循市民」事務局係
TEL: 03-6838-9231(直)(土・日・祝日を除く10:00~17:00)
□■市民公開セミナー2018
<ともに考え、ともに歩もう すべての人ができる!心肺蘇生>
日 時:3月25日(日曜) 13時より
場 所:大阪国際交流センター(中会議室 銀杏)
参加費:無料(定員100名・但し事前申込要)
主 催:特定非営利活動法人大阪ライフサポート協会
後 援:日本心臓財団ほか
第1部・講演
「誰かの不便を、みんなの便利に
~より多くの人が利用しやすいAEDに向けて~」
星川安之 (公益財団法人共用品推進機構・専務理事)
「誰もができる心肺蘇生を目指して
~講習会から見えたもの~」
・肢体不自由な方向け講習:
黒澤淳二(大阪発達総合療育センター・作業療法士)
・聴覚障がい者向け講習:山西清芳 (大阪ライフサポート協会・理事)
・視覚障がい者向け講習:今井譲二 (大阪ライフサポート協会・理事)
・AEDの課題と改善:佐久間泰司 (大阪歯科大学・准教授)
第2部・紹介
肢体不自由な方が自ら行う心肺蘇生
*詳細・申込はこちら
http://www.osakalifesupport.jp/846.html
======================================================================
【雑誌「心臓」創刊50周年記念特集のお知らせ】
☆「心臓」掲載投稿論文が、日本循環器学会認定循環器専門医の研修単位を3
単位取得できるようになりました。皆様の投稿をお待ちしております。
現在発売中の「心臓」1月号の創刊50周年記念特集第一弾は、「循環器疾患診療50年を振り返って--虚血性心疾患におけるわが国のあゆみ」(企画:代田浩之先生・順天堂大学循環器内科学教授)です。冠動脈造影の開発、CCU開設、血栓溶解療法の導入、急性冠症候群という概念、スタチン、PTCA、そしてニューデバイスの発展と、ドラマティックに発展した虚血性心疾患の診断、治療の50年を振り返ります。
次号2月号(2月15日発行)は、創刊50周年記念特集第二弾「循環器疾患診療50年を振り返って--不整脈におけるわが国のあゆみ」です。
http://www.jhf.or.jp/shinzo/
心臓編集室
http://www.jhf.or.jp/shinzo/inquire.html
J-Stage「心臓」バックナンバー
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/shinzo/-char/ja/
☆「心臓」は、日本循環器学会との共同発行です。ご支援いただくための教室
賛助会員・病院賛助会員を募集しています。詳細は本誌をご覧ください。
「心臓」の購読・広告に関するお問い合わせ
http://www.jhf.or.jp/shinzo/pur-ad.html
======================================================================
【ドクターのつぶやき】
"心不全パンデミック"
わが国における心不全患者数は現在約100万人であり、総人口が減少しているにもかかわらず、少なくとも2035年までは増え続け132万人になると推定されています。心不全患者は世界中で急増していることから、通常感染症に使用される"パンデミック"という言葉が使われているのです。
心不全患者急増の主な理由は、生活習慣の欧米化による虚血性心疾患の増加と高齢化です。世界のほとんどの国において循環器病が死因のトップですが、我が国においても75歳以上の後期高齢者に限ると循環器病の死亡者数はガンを上回っています。
したがって団塊の世代の人達が全員75歳以上になる2025年には心不全患者が著増することは明らかです。
それでは心不全にならないようにするにはどうしたらよいのでしょうか。
答えは予防です。心不全ほど予防が可能である疾患はありません。まずは心臓病のリスクである高血圧、脂質異常症、肥満、糖尿病にならないようにすることです。
そのためには減塩、節度のある飲食、運動、禁煙など生活習慣の改善が大切です。
次にもし高血圧、脂質異常症、肥満、糖尿病になってしまった場合は、生活習慣の改善とともに薬を飲み、心筋梗塞や弁膜症、不整脈など心不全の原因となる心臓病にならないようにすることです。
万が一心筋梗塞や弁膜症、不整脈になってもすぐに心不全になるわけではありません。日常生活に気を付け、適切な服薬により心不全の発症を防ぐことができます。
またもし心不全になっても多くの場合適切な治療により改善します。そこで重要なのが二度と心不全にならないことです。そのためには服薬を忘れないこと、過労や暴飲暴食を避け、風邪をひかないようにするなど日常生活に気を付けることです。
このように心不全は患者本人の心掛けが大切なのです。そこで一般の人にも心不全を理解していただきたいと思い、学会でわかり易い定義を決めました。
「心不全とは、心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気です。」
心不全を予防しましょう。(I.K.)
======================================================================
【日本循環器病予防セミナー eラーニング受講のご案内】
一般社団法人動脈硬化予防啓発センターでは、一般社団法人日本循環器病予
防学会主催の日本循環器病予防セミナーで行われた講義内容を、医療関係者向け
に無料配信しております。
第一線でご活躍の先生方の講義を通して、予防ガイドラインの根拠となるエ
ビデンスが、どのような研究計画を経て得られるのかが理解できるプログラム
となっております。
10月2日からはこれまでの配信内容がリニューアルされ、循環器病予防のための
疫学研究・臨床研究に関する講義の中から厳選した21講義に加え、新たに基礎
編として「動脈硬化性疾患の主要な危険因子」4講義が配信されます。
研究者の方々はもちろん、循環器病予防や動脈硬化予防に関わる医師、保健師、
看護師、管理栄養士、健康運動指導士の方々には、日頃の活動の基盤となる講
義を、いつでも居ながらにして受講できる絶好の機会です。
■日本循環器病予防セミナー
主催:日本循環器病予防学会
共催:日本心臓財団、動脈硬化予防啓発センター
<eラーニング受講登録ページ>
http://www.doumyaku-c.jp/elearning/JACD/no30-seminar.html
======================================================================
【ご寄附のお願い】
日本心臓財団は皆様の寄附により支えられております。
http://www.jhf.or.jp/kifu/
○どなたでも100円からクレジットカードで寄附ができます
https://ent.mb.softbank.jp/apl/charity/sp/creditSelect.jsp?corp=298
○ソフトバンクのスマホをご利用の方は携帯料金と一緒にご寄附ができます
https://ent.mb.softbank.jp/apl/charity/sp/select.jsp?corp=298
======================================================================
日本心臓財団HEART WEB NEWS
発行:日本心臓財団
http://www.jhf.or.jp/
[ご意見・ご感想、配信先変更・配信中止等はこちらのアドレスにご連絡くだ
さい]
response@jhf.or.jp