メディア・医療関係者向け
メールマガジン 第136号
HEART WEB NEWS for Media No.136
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【日本心臓財団 HEART WEB NEWS for Media 第136号】2016年12月2日発行(月刊)
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・現在、医療関係者とメディアには同じ情報をお送りしています。ご了承くだ
さい。
【目次】
トピックス:ハートレシピと生活習慣病の予防
研究助成・褒賞募集のお知らせ
新版「心臓病児者の幸せのために」のご紹介
血管健康くらぶ
AEDサスペンスドラマゲーム
イベント情報
雑誌「心臓」11月号巻頭特集
「栄養と心血管疾患」
日本循環器病予防セミナー eラーニング受講のご案内
ドクターのつぶやき:公園への保育園の誘致
ご寄附のお願い
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【トピックス】
ハートレシピと生活習慣病の予防~和歌山県とのコラボ
11月4日に、日本心臓財団と和歌山県とエドワーズライフサイエンスの共同で、心臓にやさしい食事メニュー(ハートレシピ)を発表しました。
昨年の高知県とのコラボに続き、ご当地食材を使用した健康メニューの第2弾となります。
当日、和歌山県立医科大学学長の岡村吉隆先生より、心臓病と食事の関係について、講演されましたので、その内容をご紹介します。
和歌山県の新宮市に徐福公園という徐福を祀った公園があります。徐福とは秦の始皇帝の時代に不老不死の薬を求めて中国、韓国、日本の各地を旅した人で、この徐福公園では、ここで天台烏薬という不老不死の薬を楠の木の一種から見つけたという伝説がありますが、もちろんそのような薬は存在しません。
しかしながら健康長寿は人類の願いであり、健康で長生きする、健康寿命を延ばしていくためには、生活習慣を改善することで予防ができる心臓病、脳卒中を減らすことが重要です。
メタボリックドミノという言葉があります。生活習慣が悪いと糖尿病や高血圧になり腎臓病、心筋梗塞を発症して、最後は透析、心不全などになってしまうという流れをドミノ倒しに例えたものです。最近はその一番上流の部分に虫歯や歯周病などの歯科疾患があり、これが心臓病やがんの原因になっているという説もあります。そして、生活習慣病はできるだけ上流で止めるという意識が大切です。
高血圧は自覚症状がないため、サイレントキラーと呼ばれていますが、血圧が高いと心臓に負担がかかり、心肥大から心不全へと進みます。また血管も硬化することで壊れやすく詰まりやすくなり、血管の多い臓器である脳や心臓、腎臓が障害を起こします。大動脈解離も血圧が高いことが原因で、血管がいきなり裂けてしまう病気です。
高血圧は日本人に一番多い病気で、外来患者も合わせると約1000万人います。高血圧の多くは本態性高血圧といって原因不明ですが、遺伝的要因以外に塩分の過剰摂取、加齢、ストレス、運動不足、肥満が関係しています。
なかでも減塩が高血圧の予防に重要です。日本人の食塩摂取量は、年々減ってはいますが、一日平均10グラム以上摂取しており諸外国に比べるとまだまだ多いのが現状です。厚労省では1日8グラム以下を目標としていますが、高血圧の人は6グラム以下が目標です。今回のハートレシピは一日の食塩量が6グラム以下になっています。
現在は飽食の時代ですが、人類の歴史は長い間、飢餓との戦いでした。石器時代、狩猟が中心の時代はいつ食事にありつけるかわからないため、人類は飢餓に備えて余ったエネルギーを脂肪に蓄えるという遺伝子を持っていました。農耕時代になり、養殖や栽培、保存、流通といったことができるようになったにもかかわらず、エネルギーを脂肪に蓄える遺伝子は受け継がれた結果、2011年には肥満人口が栄養不足人口を上回りました。これからは飢餓との戦いから肥満との戦いの歴史になるのです。
ユネスコの食の無形文化遺産に、日本食や地中海食があります。どちらも魚介や野菜による栄養バランスがすぐれた食事です。今回の和歌山県の特産品を使ったハートレシピも、そうした栄養バランスが工夫されています。和歌山は梅干しが有名ですが、鰹節、醤油、味噌も日本で一番最初に使われたところと言われています。そんな和歌山の特産品を味わいながら、ぜひ健康的でおいしい食事を試してみてください。
(和歌山県立医科大学学長 岡村吉隆先生ご講演より)
和歌山県の食材を用いたハートレシピ
http://www.jhf.or.jp/heart_recipe/
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【研究助成・褒賞募集のお知らせ】
日本心臓財団・フィリップス心不全陽圧治療研究奨励賞 募集中
http://www.jhf.or.jp/syou/post/
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【新版「心臓病児者の幸せのために」のご紹介】
新版「心臓病児者の幸せのために」(病気と制度の解説)
(2016年10月発行、3500円 B5判、340頁)
発行: 一般社団法人全国心臓病の子どもを守る会
全国心臓病の子どもを守る会発行の、子どもの心臓病をとてもわかりやすく解説している「心臓病児者の幸せのために」が、このたび10年ぶりに内容を一新し、よりわかりやすく、最新の情報を加えて出版されました。
患者・家族の体験談も入り、知りたかったこと、心臓病の基本知識に大いに役立つ1冊です。
購入は「全国心臓病の子どもを守る会」ホームページをご参照ください。
http://www.heart-mamoru.jp/cgi-bin/apps/front/index.cgi?view=news.Entry&pk=2495
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【血管健康くらぶ】
日本心臓財団と動脈硬化予防啓発センターが共同運営する動脈硬化予防サイト「血管健康くらぶ」では、動脈硬化の予防に生活習慣を改善するさまざまな情報を掲載しています。
血管健康くらぶ
http://www.doumyaku-c2.jp/
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【AEDサスペンスドラマゲーム】
皆さん、もうやってみましたか?
日本循環器学会と「減らせ突然死」プロジェクトが制作した、AED・心臓マッサージを楽しく学べるサスペンスゲーム「心止村 湯けむり事件簿」。
ある老舗の温泉旅館で倒れたひとりの男。そこからはじまる命をかけたサスペンスゲーム。 問題を解いていくと、自然とAEDや心臓マッサージの方法が身につくゲーム型のウェブコンテンツです。
AEDサスペンスドラマゲーム
「心止村 湯けむり事件簿」
http://aed-project.jp/suspence-drama/
または「AEDサスペンス」で検索
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【イベント情報】
□■第2回 心肺蘇生法 市民公開講座(日循関東甲信越支部)
「生活習慣病から心臓突然死を予防する」
日 時:2016年12月4日(日)13:00~16:00
会 場:JPタワーホール&カンファレンス (KITTE 4F)
東京都千代田区丸の内二丁目7番2号
参加費:無料
主 催:一般社団法人 日本循環器学会 関東甲信越支部
共 催:東京女子医科大学
後 援:公益財団法人 日本心臓財団ほか
プログラム
1. 講演 13:00~14:30
座長:萩原 誠久 先生(東京女子医科大学 循環器内科)
「禁煙と心血管病予防」
山科 章 先生(東京医科大学 循環器内科)
「運動と生活習慣病」
長山 雅俊 先生(榊原記念病院 循環器内科)
「心臓病とこころ」
志賀 剛 先生(東京女子医科大学 循環器内科)
2. 心肺蘇生法の実技実習 14:45~16:00
菊地 研 先生(獨協医科大学 心臓・血管内科/救命救急センター)
お申し込みはこちらから
http://www2.convention.co.jp/jcskanto.shimin/index.html
□■保健指導レベルアップセミナー
「保健指導の基礎を体系的に学ぶ!」
高血圧を中心とした生活習慣病の疫学、指導方法、治療との連携など、予防目
的の保健指導の場だけではなく、医療現場での保健指導にも役立つ内容を精選
し、下記日程で開催致します。
1. 2016年11月12日(土)塩野義製薬株式会社ホール(東京都渋谷区)終了
2. 2016年12月10日(土) 同上
3. 2017年1月21日 (土)エーザイ株式会社会議室(東京都新宿区)
4. 2017年2月18日 (土) 同上
<参加費、プログラム等詳細>
http://www.jacd.info/hokenshidou-seminar/2016
□■高血圧・循環器病予防療養指導士単位取得講習会
2016年 12月11日(日)10時~16時10分
九州大学医学部 小講堂1 (福岡市東区馬出3-1-1)
(主催:日本高血圧学会)
<参加費、プログラム等詳細>
http://www.jpnsh.jp/sidousi/seminars.html
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【雑誌「心臓」特集のお知らせ】
☆「心臓」掲載投稿論文が、日本循環器学会認定循環器専門医の研修単位を3単位取得できるようになりました。皆様の投稿をお待ちしております。
「心臓」11月号の特集は、「栄養と心血管疾患」(企画:木原康樹先生・広島大学教授)です。心血管疾患における栄養管理は過剰な栄養を制限し心血管負荷を減らすことが重要視されていますが、一方、栄養障害による筋肉量の減少、心臓悪液質の併発等により心筋細胞の機能回復が遅れる要因となります。本特集では栄養と心血管疾患についての最新情報を提供し、心血管疾患における栄養の意義と問題点について解説しています。
次号12月号(12月15日発行)の特集は「心臓再生治療の現状と展望」です。
http://www.jhf.or.jp/shinzo/
心臓編集室
http://www.jhf.or.jp/shinzo/inquire.html
J-Stage「心臓」バックナンバー
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/shinzo/-char/ja/
☆「心臓」は、日本循環器学会との共同発行です。ご支援いただくための教室賛助会員・病院賛助会員を募集しています。詳細は本誌をご覧ください。
「心臓」の購読・広告に関するお問い合わせ
http://www.jhf.or.jp/shinzo/pur-ad.html
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【日本循環器病予防セミナー eラーニング受講のご案内】
一般社団法人動脈硬化予防啓発センターでは、一般社団法人日本循環器病予防学会主催の第28回・第29回日本循環病予防セミナーで行われた講義内容を、医療関係者向けに10月1日より無料配信しております。
第一線でご活躍の先生方の講義を通して、予防ガイドラインの根拠となるエビデンスが、どのような研究計画を経て得られるのかが理解できるプログラムとなっております。研究者の方々はもちろん、循環器病予防や動脈硬化予防に関わる医師、保健師、看護師、管理栄養士、健康運動指導士の方々には、日頃の活動の基盤となる講義を、いつでも居ながらにして受講できる絶好の機会です。
■日本循環器病予防セミナー
主催:一般社団法人日本循環器病予防学会
共催:公益財団法人日本心臓財団、一般社団法人動脈硬化予防啓発センター
<eラーニング受講登録ページ>
http://www.doumyaku-c.jp/elearning/JACD/no29-seminar.html
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【ドクターのつぶやき】
公園への保育園誘致
公園への保育園誘致運動に住民が反対しているという。実は私も反対である。理由は昨今、保育園の折角の効用が無視されてきていると思うからである。
私の自宅の近くの公園では三々五々に連れられてくる子どもたちでいつも賑わっていて、とても楽しい。近くには保育園もいくつかできていて、前を通るたびに、遊ぶ様子を見、はしやぐ声を聞くのは大きな楽しみとなっていた。
しかしながら、最近になって、園庭の塀は厚いすだれで遮断されて、通りからは見えなくなり、声もよく聞こえないようになってしまった。誘拐事件があったりして危険だからなのであろう。しかし、これでは保育園ができるよりも公園のままである方が嬉しい。
そしてまた、公園に一旦、建物がたてば、それが不要になったとき、土地は建物用敷地となって、緑が蘇ることはまず、ないであろうと思うことがある。
保育園を設ける場として、お勧めするのは小中学校である。街の小中学校は年々、縮小傾向にある。保育園を小中学校に併設すればよい。どこも運動場は広く、開放的でどこからでもよくみえて、広い範囲の地域の皆さんを楽しくする。誰からもみえるということは、それだけ、監視の目が多くなるということになるのではないかと思うのである。
いつも幼い子どもたちに癒される思いを楽しみにしてきた高齢者の一人として、公園に保育園を設けようという運動が住民には反対されていると聞いて、なるほどと思った。そこで考えるのがこのような提案である。如何なものであろうか。(T.S.)
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【ご寄附のお願い】
日本心臓財団は皆様の寄附により支えられております。
http://www.jhf.or.jp/kifu/
ソフトバンクの提供する「かざして募金」や、日本財団の提供するシステム(CANPAN)を利用して、スマートフォンやインターネットから寄附(賛助会費含む)ができます。
ソフトバンク加入者の「かざして募金」以外はクレジットカード決済になりますが、その場でご寄附ができますので、ぜひご利用いただけますと幸いです。なおご寄附につきましてその金額は問いません。
また当財団への寄附は税制上の優遇措置が受けられます。なにとぞ宜しくお
願いいたします。
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日本心臓財団HEART WEB NEWS
発行:日本心臓財団
http://www.jhf.or.jp/
[ご意見・ご感想、配信先変更・配信中止等はこちらのアドレスにご連絡くだ
さい]
response@jhf.or.jp