メディア・医療関係者向け
メールマガジン 第132号
HEART WEB NEWS for Media No.132
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【日本心臓財団 HEART WEB NEWS for Media 第132号】2016年8月1日発行(月刊)
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2016年(平成28年)4月14日から発生しております熊本地震で被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復旧を祈念申し上げます。
・現在、医療関係者とメディアには同じ情報をお送りしています。ご了承くだ
さい。
【目次】
トピックス:もっと減らそうナトリウム、もっと食べようカリウム
血管健康くらぶ
AEDサスペンスドラマゲーム
イベント情報
雑誌「心臓」7月号巻頭特集
「チーム医療の実践(救急・集中治療・外来・在宅)」
ドクターのつぶやき:高齢者の健康管理ガイドライン
ご寄附のお願い
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【トピックス】
もっと減らそうナトリウム、もっと食べようカリウム
第52回日本循環器病予防学会学術集会「市民公開講座」で発表された講演の中から、人間総合科学大学教授の奥田奈賀子先生による「悪玉ナトリウムと善玉ナトリウムのはなし」を紹介します。
ナトリウムは血漿(血液から赤血球・白血球・血小板を除いた液体成分、血液の約半分を占める)の主なミネラルであり、カリウムは細胞内の主なミネラルです。どちらも身体を構成する重要なミネラルです。
しかし、身体の健康に対する影響が違います。ナトリウム(塩、食塩=塩化ナトリウム)を食べすぎると血圧が上がります。一方、カリウムをたくさん食べると逆に血圧は下がるのです。
日本人の食塩の1日平均摂取量は10gですが、減塩目標は1日平均6g未満です。
世界保健機関(WHO)は、カリウムの1日摂取目標を3,500mgとしています。
カリウムは野菜や果物に多く含まれています。ほうれん草やこまつな(一束200gで1,000mg)、芋類(中1個100gで450mg)、ニラ(一束100gで510mg)、バナナ(1本100gで360mg)、トマト(1個150gで315mg)、りんご(1個300mgで360mg)、サラダ菜(1袋80gで300mg)、いちご(半パック150gで300mg)などです。牛乳(200mlで300mg)にも多く含まれています。
ニッポンデータ80(1980年の調査対象者の長期追跡調査)から、野菜・果物の平均合計摂取量が多いほど循環器疾患(脳卒中・心臓病)による死亡リスクが低くなることがわかりました。
またナトリウム摂取とカリウム摂取の比が大きくなるほど(ナトリウムをたくさん食べるが、その割にはカリウムをあまり食べないほど)脳卒中死亡のリスクが高まっていました。循環器疾患(脳卒中と心臓病)による死亡、総死亡(何らかの病気による死亡)のリスクもやはり高まっていました。
ですから、カリウムの多い野菜・果物をたくさん食べて、塩辛いものをあまり食べない。こうした食事が健康に良いということです。
厚生労働省は、野菜は1日350g以上、果物は1日1回以上食べることが望ましいとしていますが、ニッポンデータ80はこれを裏付けるものと言えるでしょう。
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詳細は、血管健康くらぶ「コラム」をご覧ください。
http://www.doumyaku-c2.jp/column/
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【血管健康くらぶ】
日本心臓財団と動脈硬化予防啓発センターが共同運営する動脈硬化予防サイト「血管健康くらぶ」では、動脈硬化の予防に生活習慣を改善するさまざまな情報を掲載しています。
血管健康くらぶ
http://www.doumyaku-c2.jp/
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【AEDサスペンスドラマゲーム】
皆さん、もうやってみましたか?
日本循環器学会と「減らせ突然死」プロジェクトが制作した、AED・心臓マッサージを楽しく学べるサスペンスゲーム「心止村 湯けむり事件簿」。
ある老舗の温泉旅館で倒れたひとりの男。そこからはじまる命をかけたサスペンスゲーム。 問題を解いていくと、自然とAEDや心臓マッサージの方法が身につくゲーム型のウェブコンテンツです。
AEDサスペンスドラマゲーム
「心止村 湯けむり事件簿」
http://aed-project.jp/suspence-drama/
または「AEDサスペンス」で検索
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【イベント情報】
☆8月10日は「健康ハートの日」特集
□■第17回 8月10日はハートの日(豊橋)
テーマ:健康な食事療法で認知症を予防しよう
日 時:2016年8月10日(水)8時30分~15時30分(講演会:13時~)
会 場:ロワジールホテル豊橋
内 容:8時30分:健康診断、食事・栄養相談室、心臓病相談室
救急蘇生法講習会(AEDの使い方)、
12時20分:ハートコンサート(豊橋少年少女合唱団)
13時:ハート講演会「当院の認知症治療」
「認知機能を保つ食事療法」
参加費:無料
主 催:ハートの日実行委員会
共 催:中日新聞社、後 援:日本心臓財団
詳 細:https://www.heart-center.or.jp/event/20160810.pdf
□■第8回 ハートの日 in Nagoya(名古屋)
テーマ:運動と食事で健康寿命を延ばそう
日 時:2016年8月10日(水)13時~16時
会 場:名古屋国際会議場センチュリーホール
内 容:13時:講演会「生きることは動くこと」
「食べることは生きること」
14時:日舞エクササイズ(NOSS)、ハートコンサート
15時:ハート座談会
参加費:無料
主 催:ハートの日実行委員会
共 催:中日新聞社、後 援:日本心臓財団
□■第8回 ハートの日 in GIFU(岐阜)
テーマ:不整脈と正しくつきあう
日 時:2016年8月11日(祝日)10時~17時
会 場:じゅうろくプラザ(岐阜駅前)
内 容:10時~夏休み子ども体験学習会
11時~栄養教室、運動教室、救急蘇生法講習会
14時~参加型新企画:みんなで不整脈を学びましょう
15時:特別講演「心房細動はここまで治せる」
ほか
参加費:無料
主 催:ハートの日in GIFU実行委員会
詳 細:http://gifu.heart-center.or.jp/event/20160811/index.html
□■第3回 京都ハートの日(京都)市民公開講座
日 時:2016年8月11日(祝日)14時~15時
会 場:メルパルク京都 6階会議室
内 容:講演「心臓リハビリテーションについて」
「現代日本人の心臓病」
シンポジウム「心臓病予防のために」
参加費:無料
主 催:京都ハートの日実行委員会、共 催:日本心臓財団
詳 細:http://www.takedahp.or.jp/publicity/entries/post8205.html
☆第8回 全国でPUSH!!
今年も健康ハートの日を記念して、その周辺で、PUSHプロジェクトによるAED講習会が開催されます。お近くの方はぜひご参加ください。
詳細は、下記ページにて。
http://osakalifesupport.jp/push/network.html
□■保健指導レベルアップセミナー
高血圧を中心とした生活習慣病の疫学、指導方法、治療との連携など、予防目的の保健指導の場だけではなく、医療現場での保健指導にも役立つ内容を精選し、下記日程で開催致します。
<日程>
平成28年
10月29日(土)大阪府看護協会(大阪府城東区)
11月12日(土)塩野義製薬株式会社ホール (東京都渋谷区)
11月26日(土)エーザイ株式会社会議室 (福岡市中央区)
12月10日(土)塩野義製薬株式会社ホール (東京都渋谷区)
平成29年
1月21日(土) エーザイ株式会社会議室 (東京都新宿区)
2月18日(土) エーザイ株式会社会議室 (東京都新宿区)
<主 催> 日本循環器病予防学会
<参加費、プログラム等詳細>
http://www.jacd.info/hokenshidou-seminar/2016
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【雑誌「心臓」特集のお知らせ】
☆「心臓」掲載投稿論文が、日本循環器学会認定循環器専門医の研修単位を3単位取得できるようになりました。皆様の投稿をお待ちしております。
「心臓」7月号の特集は、「チーム医療の実践(救急・集中治療・外来・在宅)」(企画:大石醒悟先生・兵庫県立姫路循環器病センター医長)です。チーム医療とは高い専門性を持った各医療職(医師、看護師など)が協力することで個々の患者が適切な医療を受けられるようにすることを目的としていますが、高い専門性ゆえにチーム内の意見の対立、外からのチームの孤立といった問題を生じます。しかし多様な価値観の違いを解決しながら患者に最適な医療を提供する過程を繰り返し、チームが成長していくのです。本号では、救急、集中治療、外来、在宅におけるチーム医療の実践を紹介します。
次号8月号(8月15日発行)の特集は「循環器シミュレーション教育」です。
http://www.jhf.or.jp/shinzo/
心臓編集室
http://www.jhf.or.jp/shinzo/inquire.html
J-Stage「心臓」バックナンバー
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/shinzo/-char/ja/
☆「心臓」は、日本循環器学会との共同発行です。ご支援いただくための教室賛助会員・病院賛助会員を募集しています。詳細は本誌をご覧ください。
「心臓」の購読・広告に関するお問い合わせ
http://www.jhf.or.jp/shinzo/pur-ad.html
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【日本循環器病予防セミナー eラーニング受講のご案内】
昨年の夏に開催された「第28回 日本循環器病予防セミナー」で行われた講義内容を、医療関係者向けに無料配信いたします。
第一線でご活躍の先生方の講義を通して、予防ガイドラインの根拠となるエビデンスが、どのような研究計画を経て得られるのかが理解できるプログラムとなっております。研究者の方々はもちろん、循環器病予防や動脈硬化予防に関わる医師、保健師、看護師、管理栄養士、健康運動指導士の方々には、日頃の活動の基盤となる講義を、いつでも居ながらにして受講できる絶好の機会です。
第28回 日本循環器病予防セミナー
テーマ「循環器病予防のための基本を踏まえた研究計画力を獲得する」
<主 催> 日本循環器病予防学会
<共 催> 日本心臓財団、動脈硬化予防啓発センター
<eラーニング受講登録ページ>
http://www.doumyaku-c.jp/elearning/JACD/no28-seminar.html
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【ドクターのつぶやき】
高齢者の健康管理ガイドライン
65才まではメタボ対策、75歳を過ぎればフレイル対策といわれる時代になった。そしてまた、平均寿命が男性80.2才、女性86.6歳という今日には、この年齢にいたる前と後で、健康管理のあり方は異なるのではないか、ともいわれるようになった。
平均寿命に至るまでは病気にならないことが大事であるが、平均寿命を過ぎれば、病気にならないというよりも、人様に迷惑をかけず、上手に世を去るための準備が必要であるという考えがあるわけでもある。
フレイル症候群(虚弱症候群)とは高齢者にみられる痩せすぎである。筋肉量が減少して筋力が低下し、歩行速度が遅くなり、ペットボトルの栓をねじ開けることができなくなる。もっとも筋肉量が減少しても脂肪量は増えている場合もある。栄養低下の状態なので、血液のタンパク量が減少して浮腫がひどくなったりする。意欲も低下する。いわゆる老衰状態である。わずかなストレスを乗り越えることができず、思いがけない不幸な経過をとることもある。
加齢に伴って、新たな要素が加わって、生活習慣病対策の目標とするものが違ってくる。高血圧、高脂血症、糖尿病が生活習慣病として対策を必要としているのは、将来、起こってくるさまざまな合併疾患を予防するためなのであるが、これはまだ先に人生のある世代の場合のことである。フレイル状態にある高齢者の場合に問題となるのは高血圧、高脂血症、糖尿病そのものの直接効果である。
学会が作成する診療ガイドラインが重宝されている。これまでの生活習慣病の診療ガイドラインは先のある世代にとってのメタボ対策が主眼となっていた。そして今日になっては、フレイル対策を加味した診療ガイドラインがつぎつぎと検討されている。
そこで、これからの後の人生がない高齢者の場合に望まれているのは、もう一歩踏み込んだ、平均寿命を過ぎたのちの健康管理の指針であり、それは生活管理指針ということになるのかも知れないが、これもまた、資料を添えた学会ガイドラインとして示されることなのではなかろうか、と思っているのである。(T.S.)
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【ご寄附のお願い】
日本心臓財団は皆様の寄附により支えられております。
http://www.jhf.or.jp/kifu/
ソフトバンクの提供する「かざして募金」や、日本財団の提供するシステム(CANPAN)を利用して、スマートフォンやインターネットから寄附(賛助会費含む)ができます。
ソフトバンク加入者の「かざして募金」以外はクレジットカード決済になりますが、その場でご寄附ができますので、ぜひご利用いただけますと幸いです。なおご寄附につきましてその金額は問いません。
また当財団への寄附は税制上の優遇措置が受けられます。なにとぞ宜しくお
願いいたします。
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日本心臓財団HEART WEB NEWS
発行:日本心臓財団
http://www.jhf.or.jp/
[ご意見・ご感想、配信先変更・配信中止等はこちらのアドレスにご連絡くだ
さい]
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