一般向けメールマガジン 第211号
HEART WEB NEWS No.211
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【日本心臓財団 HEART WEB NEWS 第211号】2023年3月1日発行(月刊)
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【目次】
トピック:3月9日は「脈の日」
お知らせ:健康ハートウィーク2022動画公開
ドクターのつぶやき:WebとAIの進歩する時代に
ご寄附のお願い
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【トピック】
3月9日は「脈の日」
日本脳卒中協会と日本不整脈心電学会では、心房細動からの脳梗塞発症を予防するため、3月9日を「脈の日」、また3月9日~ 3月15日を「心房細動週間」とすることを提唱しています。
http://www.shinbousaidou-week.org/
心房細動の「心房」とは、心臓内にある「4つの部屋」のうち上の2つを指し、心臓はそこから流れる電気信号によって筋肉を収縮させて拍動します。心房細動では電気信号が乱れて突然そのリズムが狂い、不規則に拍動している状態になります。
この状態が長く続くと、心臓が全身に血液を送り出す効率が下がり、息切れ、疲れやすさを来す心不全の原因になります。
さらに心臓の中に血液が滞って固まりやすくなるため、血液の塊である血栓が他の臓器に送られて血管を詰まらせると、その先の組織が死んでしまいます。それが脳の場合、言葉や運動機能などが失われ、時には死に至る脳梗塞を起こすことがあるため、早期発見と適切な治療がきわめて重要となります。
心房細動は近年とくに高齢者に増えている病気で、近く百万人を超える見込みです。病気を有していても症状がない、無症状の人も約50%いるという報告もあります。
また、心房細動は過度なストレスやお酒の飲み過ぎ、喫煙が誘発リスクとなりますので、日頃の生活習慣に気を付けましょう。
そして、ご自身で手首の脈を診て乱れていないか、検脈をすることをお勧めします。
心房細動という不整脈に注意しましょう~心臓を大切に~
(朝日新聞記事:日本心臓財団)
https://www.asahi.com/ads/tu/14819715
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【健康ハートウィーク2022動画公開】
8月10日の健康ハートの日を中心に、今年は健康ハートウィーク2022と題して、
さまざまな啓発活動が日本心臓財団、日本循環器学会、日本循環器協会の3団体
共催により実施されました。コロナ感染拡大防止の観点から、その多くはオン
ラインのイベントでしたが、アーカイブとしてたくさんの記録を残すことがで
きました。ぜひご覧いただけますと幸いです。
健康ハートの日 x 横浜FCコラボ「心臓病を克服したミネイロ選手と循環器医
師のハート対談」
https://www.kenko810.com/event2022/entry/yokohama-fc/
すごいぜ 心臓「小学生向け心臓教室」
https://www.kenko810.com/event2022/entry/heart-class/
集まれ!未来のドクター(高校生、予備校生向け)
https://www.kenko810.com/event2022/entry/mirai-doctor/
心筋梗塞患者と家族インタビュー 心疾患を防ぐために明日からできること
https://www.kenko810.com/event2022/entry/post-1/
現役医師たちに SUSURUの毎日ラーメン生活を見せてみた(SUSURU TV)
https://www.kenko810.com/event2022/entry/susutainability/
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【ドクターのつぶやき】
WebとAIの進歩する時代に
3年以上に及ぶ新型コロナウイルスから抜け出せるのか。高齢者死亡はまだまだ多いですが、患者数は減少している中で、社会は以前の通常生活様式に戻ろうとしています。
学会でも人が集まり、会長さんの現地での集会が増え、酒も飲め、楽しい語らいの時間も持てるようになって来ました。
一方、この間にWeb会議の良さも感じてしまい、現地に行かなくても参加できるので、多くの会が両者併用(ハイブリッド)にしています。財団等でもWeb理事会が増え、交通費も削減できる一方、本音の質問や議論をし難い感もあります。
医学雑誌も多くがweb journal化し、紙雑誌が無くなって来ています。求める論文はすぐに出せてよろしいが、ベッドの中などでテーマと抄録を流し読みするには不便です。
全てがインターネット化すると、今、ウクライナ戦争で大流行りのfake newsやfake researchが出まわらないかと心配です。
「20世紀は映像の時代」でした。映像は真実を語っていると思っていましたが、21世紀には、映像は信じてはならない、fake映像をみつけて排除する必要がある時代になった気がします。もうすぐ「真実発見AI」が出来るでしょうが、真実らしく見せるfake作成AIも出てくる気がします。
外科医の世界でも普及して来たロボット支援外科医手術が、そのうちロボットによる人支援AI手術に変わるように感じます。既に将棋も碁もチェスもAIに勝てなくなっているし、診断等の部分でもベテラン医師との差が無くなってきています。IT技術革新により医師の働き方は無理して改革しなくても、自然に変容してゆくと思います。(S.K.)
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