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一般向けメールマガジン 第197号

HEART WEB NEWS No.197

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【日本心臓財団 HEART WEB NEWS 第197号】2022年1月6日発行(月刊)
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【目次】
 新年のご挨拶
 ドクターのつぶやき:デジタル社会の課題
 ご寄附のお願い

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【新年のご挨拶】

 明けましておめでとうございます。
 新年にあたり一言ご挨拶を申し上げます。
 日本心臓財団にとりまして設立52年目となる年を迎えました。
半世紀以上の間、心臓病に対して多くの若手研究者の方々への研究助成と充実した啓発活動を継続してまいることができましたのも、ひとえに皆さまからの多大なご支援と、多くの諸先輩医師の方々のご尽力の賜物でございます。ここに篤く御礼申し上げます。

 一昨年より長期に亘り続いておりますCOVID-19による世界的な感染拡大との闘いは、世の中の生活全般すべてに大きな影響を与えております。
 外食や旅行など、まだまだ多くの人との交流が制限されており、好きなことができずにストレスのたまっている方も多かろうと思います。どうか自宅での運動や食事、散歩などで上手にストレスを発散させつつ、心臓病予防に重要な良い生活習慣を継続していただけますと幸いです。
 とくに、心臓病の持病をお持ちの方々は、感染予防やワクチン接種に、いろいろご不安もあろうかと存じますが、主治医とよく相談していただけましたら幸いです。

 昨年は、私どもも今までのような多くの皆様に直接ご参加いただくイベントは実施できませんでしたが、健康ハートの日におきましては、日本循環器学会、日本循環器協会と協力して、インターネットを利用したさまざまなイベントを実施いたしました。とくに夏休みの小中学生に向けたオンライン授業「ハートの応援団」は大変好評を博しました。今年度もさらなる工夫をして、状況に合わせた心臓病予防啓発の事業を実施していく所存です。
 心臓病や脳卒中などの循環器病予防対策は、健康長寿の延伸を目指す超高齢社会のわが国において、国を挙げて取り組むべき最重要課題であり、そのための法律である循環器病対策基本法が成立し施行されています。日本心臓財団におきましても法に則した循環器病予防対策を国や自治体、学会と協力して尽力してまいります。
 こうした活動は、すべて皆さまからのご寄附があっての賜物です。今後ともよろしくご支援いただきますようお願い申し上げます。

 最後に、皆さまにとりまして2022年が、長引くCOVID-19感染拡大に負けず、健康でより良き年となりますよう心からお祈り申し上げます。

公益財団法人 日本心臓財団
理事長 矢﨑 義雄

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【ドクターのつぶやき】
 
 デジタル社会の課題

 ビッグデータやAIを活用する研究が盛んに行われている。医学や生命科学では分野横断的な研究の重要性が唱えられており、デジタル化と情報化はこうした研究を推進する。研究者はこれまで個別に構築してきた専門分野にとらわれず、新しい研究領域を開拓しようとしている。

 進歩の一方で、デジタル化の影にも注意が必要である。デジタル化は社会格差を増大するだけでなく、デジタル化で促進されるAIは、人間の考え方に大きな影響をもたらす。AIはもとのデータに偏りがあれば誤った結論に至ること、またブラックボックス化したAIの論理を人間は理解できないからである。

 すでにAIは医療現場に導入されはじめた。誤りが生ずれば説明と責任を問われる。開発に必要なデータの収集や活用にも、倫理的対応や社会的合意を欠かせない。さらにAIに依存するあまり、メカニズムから考える力の衰退も懸念される。
 しかしデジタル化、ビッグデータ、AI開発を止めることはできない。逆に、データなしに医療を行うことの倫理的問題もある。したがってビッグデータとAIの活用は、研究者と社会との折り合いということになる。

 そのためには研究者は、業績をあげるだけでなく、社会の人々の「知る権利」に貢献することが大切である。一方、市民は、研究は自らの自律的な生き方に重要であることを理解する必要がある。世界的な情報革命のなかで、これまで人類が培ってきた叡智をしっかり継承すること、そのうえで人間に寄り添うAIを、社会と研究者が協働して開発し、AIを上手に使うことが、21世紀の人類に課された課題と思う。(R.N.)

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【ご寄附のお願い】

 日本心臓財団は皆様の寄附により支えられております。
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 ○どなたでも100円からクレジットカードで寄附ができます
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 ○ソフトバンクのスマホをご利用の方は携帯料金と一緒にご寄附ができます
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