一般向けメールマガジン 第165号
HEART WEB NEWS No.165
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【日本心臓財団 HEART WEB NEWS 第165号】2019年5月9日発行(月刊)
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・発行が遅れましたことをお詫び申しあげます。
【目次】
お知らせ
トピックス:5月31日は世界禁煙デー
お知らせ:心臓の「叫び」に気づいてください。
イベント情報
ドクターのつぶやき:我が家の掛け軸
ご寄附のお願い
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【トピックス】
5月31日は世界禁煙デー
毎年、5月31日はWHO(世界保健機関)の提唱する世界禁煙デー(World No Tobacco Day)です。
WHOが定めた今年のテーマは「Tobacco and lung health」。昨年は心臓に有害であることをテーマにしましたが、今年は肺の病気へのリスクになることをテーマにしています。すなわち、タバコは心臓にも肺にも有害であり、日本人の死亡原因の多くを占める心臓病と肺がんのリスクになるということです。もちろんその他の呼吸器系の病気やさまざまながんのリスクにもなり、免疫力そのものを低下させますので、健康のためにぜひ禁煙しましょう。
日本では厚生労働省が世界禁煙デーから始まる禁煙週間を「2020年、受動喫煙のない社会を目指して〜たばこの煙から子ども達をまもろう〜」 というテーマを掲げて、禁煙及び受動喫煙防止の普及啓発を積極的に行う予定です。
日本心臓財団も加盟しているたばこと健康問題NGO協議会でも、5月31日に東京でイベントを開催いたしますので、イベント情報をご覧ください。
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【お知らせ】
心臓の「叫び」に気づいてください。(ACジャパン&日本心臓財団)
この7月から1年間、テレビ、ラジオ、新聞広告を通じて、日本心臓財団の新しいACジャパンの支援キャンペーンが放送されます。
今回も、ユニークな内容で、高齢者の心不全を予防するため、とくに治療効果の高い弁膜症の早期発見と適切なタイミングでの治療を啓発します。
ACジャパンのキャンペーンの動画ページ(リンク)
https://www.ad-c.or.jp/campaign/support/support_03.html
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【イベント情報】
□■世界高血圧の日 市民公開講座
世界高血圧の日(5月17日)は、国際高血圧学会の一部門である世界高血圧リーグにより、高血圧およびその管理に関する啓発を目的として、2005年に創設されたものです。日本でも日本高血圧学会と日本高血圧協会がこの日を「高血圧の日」として、啓発活動を行っています。
●久留米「良い睡眠と運動で STOP! 高血圧!GO!健康長寿!」
日 時:2019年5月12日(日)14時半〜17時半
場 所:久留米シティプラザ 3F 久留米座
参加費:無料
https://www.kurume-u.ac.jp/site/backno/20190426-02.html
●札幌「健康寿命延伸は高血圧管理から」
日 時:2019年5月19日(日)13時〜16時
場 所:札幌医科大学臨床教育研究棟1階講堂
参加費:無料
https://www.hokkaido-np.co.jp/event/18597
●名古屋「健康寿命延伸は高血圧管理から」
日 時:2019年5月19日(日)13時半〜16時
場 所:東建ホール・丸の内(東建本社丸の内ビル3F−4F)
参加費:無料
https://www.nagoya-cu.ac.jp/science/contribution/event/h31/014630.html
●鹿児島「市民公開講座in鹿児島」
日 時:2019年5月19日(日)13時〜16時半
場 所:TKPガーデンシティ鹿児島中央
参加費:無料
https://www.kagoshima-u.ac.jp/event/2019/04/post-135.html
そのほかの地域や詳細は高血圧協会ホームページをご参照ください
http://ketsuatsu.net/hypertensionday.html
□■CHDセミナー「子どもの心臓手術について」
日 時:2019年5月19日(日)10時〜12時
場 所:榊原記念病院 榊原ホール
対 象:先天性心疾患のお子様を持つご家族
定 員:100名
参加費:無料
事前申込制:詳細は下記をご参照ください
http://www.hp.heart.or.jp/topics/topics-1657/
□■世界禁煙デー記念イベント
「受動喫煙防止法制化の先を見据えて」
日 時:2019年5月31日(金)13時30分開始予定
場 所:日本医師会館 3階小講堂
プログラム:(予定)
シンポジウム「民間によるたばこゼロ社会の実現を目指して」ほか
参加費:無料
*詳細は、下記たばこと健康問題NGO協議会ホームページをご参照ください。
http://www.jatahq.org/tobacco_ngo/tobacco-ngo.htm
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【ドクターのつぶやき】
我が家の掛け軸
我が家の居間の小さな床の間には書が懸けられている。「天意憐幽草 人間重晩晴」と書かれている。書家の名の上に戌寅年とあるが、1998年である。私の生まれ故郷、中国の大連から我が家に迎えた柯若儀先生ご夫妻が持参くださった書である。気に入って、爾来、20年の間、ずっとここに懸けられたままである。
孫たちが小学生、中学生の間、ときに軸の前にこさせて、講釈して聞かせていた。「天はひっそりと生きる草にも光とぬくもりを与える。私たちはそのようにして生かされてきた。そのことに感謝しながら、私たち自身も人々に対してそのような恵みの気持ちをもつことができるようでありたい。そして、人生を終わるころとなったら、後悔のない晴れやかな気持ちで終焉を迎えることを考えたい。」前半は孫たちへの贐けの言葉であり、後半は私自身の現在における訓戒の言葉なのだ、と講釈していた。誰の言葉か、ときく子もいたが、あまり気にしていなかった。
ところが、子供は成長する。高校生になった孫たちがこれは五言絶句の一部であり、まだ2句あるはずだ、時代は唐なのではなかろうか、などと言うようになった。これは調べなければならない、と思うようになったところに、その父親がこれを調べてプリントして持参してきた。
それによれば、これは五言律詩の頷聯というのであった。晩唐の不遇の地方官、李商隠(812-858)が屈原を描写したよく知られた詩の一部なのであった。屈原を悼むとともに、自身の境遇への感慨も溶けこませている詩であると解説されていた。苦しめられた幽草が巡り合わせた幸せを喜び、短いながらも素晴らしいひとときを大切にしたい、とうたっているのであり、積極的、楽観的な人生賛歌なのだというのである。いささか、がっかりした。
「晩晴」で検索すると、渋沢栄一翁の有名な書「天意重夕陽 人間貴晩晴」がでてきた。私の思っていた気持ちはこの方が近いのかも知れない。しかし、それは後半部分だけのことである。やはり、「天意憐幽草 人間重晩晴」でなければならない、二つ、揃うことが大事なのだ、誤解していた方が美しかった、と実はまだ、あきらめきれない。そして、書を贈って下さった柯先生ご自身も同じ思いで私にこの一聯を選んでくださったに違いない、と思っているのである。(T.S.)
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