メールマガジン

日本心臓財団では、皆さまにより多くの情報をお届けするため、
月に一度、メールマガジンを発行しております。

一般向けメールマガジン 第119号

HEART WEB NEWS No.119

======================================================================
【日本心臓財団 HEART WEB NEWS 第119号】2015年7月1日発行(月刊)
======================================================================

【目次】
 TOPICS :胸骨圧迫とAEDで救命を
 かざして募金開始のお知らせ
 血管健康くらぶ
 イベント情報
 ドクターのつぶやき:高齢者
 ご寄附のお願い

======================================================================
【TOPICS】

胸骨圧迫とAEDで救命を

 7月1日は「AEDの日」です。11年前の2004年7月1日に、医療機器であるAEDの使用が市民にも認められたことに由来します。
 心臓病による死亡の多くは、病院の外での「突然死」です。突然、心停止になってしまった人の命を救うためには、その場にいる人がAEDを使うことが重要です。さらに、胸骨圧迫(いわゆる心臓マッサージ)をすると、さらに救命する可能性が高くなります。

 かつては、心停止には人工呼吸も必要と言われていましたが、現在では胸骨圧迫とAEDのみで同等の効果があるとされており、最近の研究でも、この8年間で救急隊到着前に市民が蘇生を行った患者の社会復帰数が人口千万人あたりで9人から43.6人に増加し、そのうち胸部圧迫のみの場合は0.6人から28.3人にも増加しており、十分に効果があることが示されました。

 小児の場合など人工呼吸が重要な場合もありますが、胸骨圧迫だけで効果があることは、多くの人による救命が期待できます。
 日本心臓財団でも、大阪ライフサポート協会と協力し、PUSHプロジェクトという胸骨圧迫とAEDのみの短時間講習を社会や学校に普及させる活動を行っています。
 8月10日の「健康ハートの日」を中心に、全国各地で「全国でPUSH!」という無料講習会が開催される予定ですので、お近くの方でご都合のよい方は、ぜひ参加してみてください。

 詳細は、下記ページをご参照ください。
 http://osakalifesupport.jp/push/network.html

======================================================================
【かざして募金開始のお知らせ】
 
 スマートートフォンから簡単に募金ができます! 「かざして募金」
 
 日本心臓財団への寄附が、ソフトバンクが提供する「かざして募金」の寄附サービスがご利用できるようになりました。
 スマホやPCから簡単にご寄附いただくことができ、携帯電話の利用料金の支払いと一緒に継続的なご寄附も可能になりました。
 ぜひともご支援をよろしくお願いいたします。

*「かざして募金」のアプリ(無料)をダウンロードして、当財団のロゴ画像をかざしてクリックするか、または下記のサイトにアクセスすると、自動的にご寄附の画面に変わります。ソフトバンクにご加入の方は、そのままご寄附のボタンを押していただくと、電話料金でのお支払いと一緒にご寄附のお支払いができます。そのほかの会社にご加入の方はクレジットカードでのお支払いとなります。

 ・ソフトバンクのスマホをご契約の方
 https://ent.mb.softbank.jp/apl/charity/sp/select.jsp?corp=298

 ・ドコモ、au等 上記以外の方
 https://ent.mb.softbank.jp/apl/charity/sp/creditSelect.jsp?corp=298

======================================================================
【血管健康くらぶ】

 日本心臓財団と動脈硬化予防(研究・行動)啓発センターの共同制作による動脈硬化予防啓発サイトです。生活サイクルや性格に合わせた簡単な動脈硬化予防法を身につけましょう。

 血管健康くらぶ
 http://www.doumyaku-c2.jp/

======================================================================
【イベント情報】

 □■第30回日本不整脈学会・第32回日本心不全学会合同学術集会
    市民公開講座「減らせ・突然死」

   日 時:2015年7月31日(金)13時30分~16時10分
   場 所:国立京都国際会館 アネックスホールA
       京都市左京区岩倉大鷺町422番地
   プログラム:
    1.「突然死を招く心臓発作とは」
         西山 慶(京都大学)
    2.「突然死を救う市民とAEDの力」
         三田村秀雄(立川病院)
    3.「突然死を減らす救急隊の役割」
         清川 智弘(京都市消防局)
    4.「突然死を防ぐ心構え」
         来馬 明規(とげぬき地蔵尊高岩寺 住職・医師)
    5.「私でもAED を使えた、人の命を救えた」
         墨 優華(愛知県立名古屋西高等学校)
    6.「小学校から始まる心肺蘇生、AED の教育」
         石見 拓(京都大学)
   参加費:無料(280名、AED講習40名)
   詳細
   http://www.congre.co.jp/jhrs30-jse32/contents/public.html


 ☆8月10日は「健康ハートの日」特集

  □■東京:健康ハートの日フェア

   日 時:2015年8月9日(日)
   場 所:丸の内オアゾ1階OO広場(おおひろば)
       東京駅北口前
   内 容:体験コーナー
       血圧測定、動脈硬化測定、体脂肪測定
       携帯型心電計による心電図測定
       AED(自動体外式除細動器)体験
       医療相談・栄養相談
   参加費:無料
   主 催:日本心臓財団


  □■第7回 ハートの日 in GIFU(岐阜)
    テーマ:家族で心臓病を考える

   日 時:2015年8月9日(日)11時~
   会 場:じゅうろくプラザ(岐阜駅前)
   内 容:午前10時~夏休み子ども体験学習会(10時~)
       午前11時~栄養教室、運動教室
       午後2時~講演会、座談会
   参加費:無料
   主 催:ハートの日in GIFU実行委員会


  □■第16回 8月10日はハートの日(豊橋)
    テーマ:健康長寿

   日 時:2015年8月10日(月)8時30分~15時30分(講演会:13時~)
   会 場:ロワジールホテル豊橋
   内 容:食事・栄養相談室、救急蘇生法講習会(AEDの使い方)、
       心臓病相談室、歯周病相談室、ハートコンサート
       ハート講演会「百寿者から学ぶ:日本人の健康長寿」
             「老いないための食養生」
   参加費:無料
   主 催:ハートの日実行委員会、共催:日本心臓財団、中日新聞社
   詳 細:https://www.heart-center.or.jp/event/20150810.pdf


  □■第7回 ハートの日 in Nagoya(名古屋)
    テーマ:いのちの連鎖があなたの命を救う
   
   日 時:2015年8月10日(月)13時~16時
   会 場:名古屋国際会議場センチュリーホール
   内 容:講演会、日舞エクササイズ
   参加費:無料
   主 催:ハートの日実行委員会、共催:日本心臓財団、中日新聞社
   詳 細:https://nagoya.heart-center.or.jp/event/20150810.pdf


  □■第2回 京都ハートの日(京都)
    市民公開講座
   
   日 時:2015年8月23日(日)14時~15時
   会 場:メルパルク京都 6階会議室
   内 容:講演「心臓リハビリテーションについて」
         「現代日本人の心臓病」
       シンポジウム「心臓病予防のために」
   参加費:無料
   主 催:京都ハートの日実行委員会、共催:日本心臓財団


 ☆第7回 全国でPUSH!!
 
 今年も健康ハートの日を記念して、その周辺で、PUSHプロジェクトによるAED講習会が開催されます。お近くの方はぜひご参加ください。
 詳細は、下記ページにて。
 http://osakalifesupport.jp/push/network.html

======================================================================
【ドクターのつぶやき】

 高齢者

 65歳以上の高齢者の身体、知的機能や健康状態は、10~20年前に比べて5~10歳は若返っている、とマスコミが老年医学会での発表を盛んに報道している。
 今日、高齢者は誰?というと、WHOでも、高齢者医療に関する法律でも、65歳からを前期高齢者、75歳からを後期高齢者としており、老齢年金の受給開始も65歳だ。しかし今日の65歳の方々を見ると、老人というにはほど遠い。20年前に比して10歳若返っているという発表には大いに納得感がある。

 私も孫が出来、「おじいちゃん」と呼ばれるようにはなったが、老人扱いされるのは抵抗がある。しかし、先日バスに乗った時、小学生に「おじいちゃん、ここへ座って下さい」と席を譲られ、子供には間違えようのない「おじいちゃん」に見えるのかと大ショック。
 そんな話で皆が盛り上がった時、あの「サザエさん」のお父さん、波平は何歳?という話が出た。サザエさんが24歳、波平は54歳が正解。あれが昭和20年代の54歳のイメージなのだ。私達にはもっと高齢に見えるが、当時の平均寿命が男60歳、女65歳と今日より20歳も短いことを考えると、納得がゆく気もする。我々は「サザエさん」の時代より20歳若返っていると思ってもよさそうだ。

 高齢者の身体機能、健康状態が若返っているということは、高齢者医療における年齢への認識も大きく変わったということであろう。私が卒業した昭和40年代には、70歳を過ぎた患者さんには、もう積極的な治療はよく考えようと教わったものだ。
 今日では、大手術でも、前期高齢者という言葉には一顧だにしないであろう。年齢を意識するのはやはり男で80歳くらいであろうか。一方で、内視鏡治療、カテーテル治療など治療の低侵襲化も目覚ましく、90歳での手術も珍しくはない。
 結局、個々の患者さんの身体、生活的な年齢を考え、その方の意志を尊重するしかないのであろう。

 では、その医療を提供する医師の年齢、高齢化はどう考えたものであろうか。
 医師不足で何歳になっても引く手数多のようであるが、本人の判断だけで医療提供者であり続けてよいものだろうか。認知症をもつ高齢者の運転免許取消しがマスコミを賑わしているが、高齢者の専門職能力を評価する話はどの領域でも聞いたことがない。
 一方、これからの高齢化社会では、年齢に関わりなく働き続けることができる社会の実現が課題の一つとされており、さてどうしたものか。 (Y.T.)

======================================================================
【ご寄附のお願い】

 日本心臓財団は皆様の寄附により支えられております。
 http://www.jhf.or.jp/kifu/
 
 ソフトバンクの提供する「かざして募金」や、日本財団の提供するシステム(CANPAN)を利用して、スマートフォンやインターネットから寄附(賛助会費含む)ができます。
 ソフトバンク加入者の「かざして募金」以外はクレジットカード決済になりますが、その場でご寄附ができますので、ぜひご利用いただけますと幸いです。なおご寄附につきましてその金額は問いません。
 また当財団への寄附は税制上の優遇措置が受けられます。なにとぞ宜しくお願いいたします。

======================================================================
 日本心臓財団HEART WEB NEWS
 発行:日本心臓財団
 http://www.jhf.or.jp/

[ご意見・ご感想、配信先変更・配信中止等はこちらのアドレスにご連絡くだ
さい]
 response@jhf.or.jp

メールマガジンアーカイブ

こちらのアーカイブでは過去に配信されたメールマガジンをご覧いただくことができます(登録不要)。

一般向け

メディア・医療関係者向け

高齢者の心臓病 高齢者の心臓病
CLOSE
ご寄付のお願い