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一般向けメールマガジン 第105号

HEART WEB NEWS No.105

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【日本心臓財団 HEART WEB NEWS 第105号】2014年5月7日発行(月刊)
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【目次】
 TOPICS「減らせ突然死~使おうAED~ AED導入10年目プロジェクト」
 イベント情報
全国心臓病の子どもを守る会「子どもが心臓病と言われたら」
 ドクターのつぶやき「白内障の手術を受けて」
 ご寄附のお願い

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【TOPICS】減らせ突然死~使おうAED~
  AED導入10年目プロジェクト

 2014年は市民がAEDを使えるようになった2004年7月1日より、ちょうど10年になります。この機に、できるだけ多くの国民が、心臓突然死を減らすことの重要性、AEDを自らが使うことの意義に気づいてもらうことのできるキャンペーンを実施すべく、「減らせ突然死~使おうAED~実行委員会」(委員長:三田村秀雄)が立ち上がりました。

 わが国におけるAED設置台数は、販売台数で約45万台(平成24年末)と、先進国でも人口比でトップとなっていますが、まだまだ使える人は多くありません。
 先日行われたNHKの世論調査(20歳以上の1780人対象)でも、「誰かが突然倒れた場合、AEDを使うことができるか」という質問に対し、できる:36% できない:53% わからない・無回答:11%という結果が出ており、できない理由として、「使い方がわからない」が53%でした。
 平成24年の消防庁のデータでも、一般市民が心肺停止を目撃した場合のAED実施率はわずか3.7%でした。
 
 「減らせ突然死~使おうAED~」プロジェクトでは、AED導入10年目の本年をAED再始動元年と位置付け、フェイスブック(FB)やツイッターなどのソーシャルネットワークサービス(SNS)を活用しながら、ホームページサイトを立ち上げ、本趣旨に賛同する全国の皆様の想いをひとつにつなぎ、心臓突然死、心肺蘇生とAEDに対する社会の理解を広げていきます。
 
 ぜひ一度、ホームページをご覧いただき、フェイスブックで「いいね!」をクリックしてください。

 AED導入10年目プロジェクト『減らせ突然死~使おうAED~』
 http://aed-project.jp/

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【イベント情報】

 □■大切な人のために、今知っておきたい最新治療
   ~補助人工心臓と心臓移植

日 時:2014年6月21日(土)
 会 場:東京医科歯科大学M&Dタワー 鈴木章夫記念講堂
     (東京都文京区湯島1-5-45)
 主 催:日本循環器学会、日本心不全学会
 参加費:無料(事前申込み)
 詳 細:http://heart-tp.net/

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【子どもが心臓病と言われたら】

 全国心臓病の子どもを守る会では、先天性心臓病のお子さんを持つご家族向けに小冊子「先天性心臓病のためのハンドブック」(B6判、16ページ)を制作しています。
 2012年に第一弾「子どもが心臓病と言われたら」を発行し、突然、赤ちゃんが心臓病と言われて驚きと悲しみ、不安でいっぱいのご両親に、原因は不明で、誰のせいでもないこと、そして病気や医療費、日常生活についてやさしく解説し、また経験者の言葉を掲載して、多くの患者さんご家族から好評を得ました。
 今回その第二弾として、「子どもが心臓病と言われたら(幼児・学童編)」が刊行されました。先天性心臓病を持ったお子さんが、幼稚園、小学校と小さな社会に出て行く中で経験するさまざまな出来事について、ご両親へのアドバイスや子どもたちの体験談を掲載しています。
 詳しくは、全国心臓病の子どもを守る会(http://www.heart-mamoru.jp/)にお問い合わせください。

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【ドクターのつぶやき】

 -白内障の手術を受けて-
 
 白内障があるとはかねて、いわれていたが、あまり気にしていなかった。たまたま、隣りに坐った医師に口を滑らしたら、たちまちに手配されて、手術を受ける羽目になった。

 左眼の手術後、眼帯を外されたとき、明るく、カラフルで、色鮮やかな光景があって、感激した。帰宅して、これまでただの黒い上履きと思っていたのが、緑色で斜めに縞模様があったのに驚いた。朝の髭剃りで、無精髭の一本一本が鏡にはっきり写し出されて見えたのにも感動した。
 右眼の手術後には、しかし、もうそれほどの驚きはなかった。

 お陰様で、術後の経過は順調なのだが、ものが二重にみえるのには閉口している。以前から、両眼視すると二重にみえるようではあったのだが、白内障の一方がかなりに進行していて、殆ど単眼視の状態だったために、不自由はなかったらしいのである。

 心臓財団にはセカンド・オピニオンというコーナーがある。皆さんからの相談をメールで受けて、専門医に回答をお願いしているコーナーである。医師の説明不足ばかりでなくて、患者側の理解不足という場合も多い。私もときにお手伝いするのであるが、多くの場合、何故、これをご自分で担当医に確かめてみないのか、不思議に思うことがあった。しかし、今回、自分が患者になってみて、些細なことと思うと、医師に聞くには遠慮があるものだ、とよくわかった。皆さんから相談を受けたら、もっと親身に回答をしなければならない、と改めて認識させられた。

 今回、三つの教訓があった。一つは手術を受けるというような決断の機会は思いがけないところにあるということ、二つには忙しくしている医者には聞きにくいものだ、ということ、三つには進行した白内障は二重視を避けるための天の配慮だったのかも知れない、という三つである。

 ところで、眼が二つあるのは幸せなことだと思っているのだが、これがともによく見えるようになって、二重視がはっきりしてきたのは目下の大問題なのである。考えあぐねて担当医に聞いてみたら、慣れるという性質のものではないらしい。医者は眼鏡で調整しようといってくれた。あまりないことではないであろう。欲がでてきたと笑われるかも知れないが、セカンド・オピニオンならぬ先輩の方々のご自分の経験を伺わせていただけないか、と思っているのである。
(T. S.)
 
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