ご挨拶
日本心臓財団は、1970年に創立して以来、循環器病を克服するために研究の助成、予防啓発さらに心臓病に関するメールでの相談などを行い、広く賛同を得て参りました。
2012年4月1日より公益財団法人日本心臓財団として新たなスタートを切りました。
財団設立から50年以上を経た今日、日本は世界に先駆け超高齢社会を迎えており、「いくつになっても健やかに」の願いを達成するには、医師、患者そして健康な市民も、一層の学習と実践が必要となります。当財団では、新しい活動の展開を目指して、目的を『循環器領域に関する研究とその助成を行うとともに、(その成果を還元することで) 循環器に関する疾病の予防、啓発及び治療に関し必要な事業を行い、もって国民の健康増進と福祉の向上に寄与する』としました。
循環器に携わる研究者に研究助成を行い、その研究成果を市民の皆様の目線に立って正確にお伝えする。そして、市民の皆様からの声を、また医療者に伝えていく。研究者や専門医と、患者・市民の架け橋となり、皆様の健康が維持増進されるよう引き続き努力してまいりたいと存じております。
まずは、開設以来20年を経た、毎日12,000件を超えるアクセスをいただいているホームページの充実に取り組む所存です。
1.市民の皆様に向けて、心臓病に関する正しい知識を伝える。
2.診療ガイドラインなどを中心とした、実地診療に役立つ最新診療情報の充実
を重点的に取り組んでまいります。
循環器医学は、目覚ましく進歩しており、また、iPS細胞を使った再生医療も注目をされております。医学・医療の進歩は、大変喜ばしいことではありますが、超高齢社会を迎えたわが国におきましては、研究の深耕はもちろん重要ですが、限りある国の財源を医療費にどのように配分するかのバランスも重要であり、民の心をもって、架け橋の役割を一層整え、それらの課題を踏まえながら寄与していく所存です。
当財団はこれまで積み重ねてまいりました経験と実績を糧に、今後さらに充実した活動を展開してまいる所存です。当財団の事業にご理解を賜り、今後とも一層のご支援をお願いいたします。