心電図検査ってどんなものですか
皆さんは健康診断や病院などで、心電図検査を受けたことがありますか。ベッドに寝て電極を手足と胸の数か所につけて、器械が波形を出力するものです。
監修:小沢友紀雄(MJG心血管研究所所長)
心臓病の検査には心電図検査が欠かせません。しかし、診断には異常(発作)が起きたときの心電図を記録することが重要なのですが、一過性のものや、たまに起きる発作の場合は病院の心電図検査でとらえることはできません。
そこで最近、普及し始めたのが携帯型の心電計です。いつも携帯していて、いつでも、どこでも、だれでも簡単に計測できる心電計は、異常が起きたときに素早く計測することができます。さらに、症状のでない不整脈を発見したり、スポーツの前や毎朝のチェックなど、予防のために活用することもできます。
ここでは、こうした誰でも使える携帯型の心電計を家庭用心電計とよんで、その上手な使い方について、わかりやすく解説いたします。
皆さんは健康診断や病院などで、心電図検査を受けたことがありますか。ベッドに寝て電極を手足と胸の数か所につけて、器械が波形を出力するものです。
小型の心電計を身体につけて生活して、異常を感じたときに計測できる携帯型のホルター心電計やイベント心電計と呼ばれるものです。
市販されている家庭用心電計は多数ありますが、ここでは代表的なものを紹介します。
計測の仕方は、器械や得たい情報の種類によって違いますが、器械の2か所の電極の部分を右手と左胸の肌面に当てる、あるいは両手で挟む等の方法があります。
予防的に自分で管理するときには、得られた成績のコメントを参考に自分で医療機関に行くかどうかを決めます。
家庭用心電計の使い方は、大きく診療用と予防用に分けることができます。
超高齢社会に伴い、心房細動という不整脈を持つ人がわが国にも急増しています。
日本心臓財団では、携帯型心電計を使った予防効果を検証するための下記研究に助成しました