心臓病用語集

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塞栓症

そくせんしょう

血流内に外部から入った異物または血管内に生じた血栓が遊離して他臓器に運ばれ、末梢血管または臓器血管を閉塞する現象をいう。閉塞部遠位の血流が阻害され、組織壊死を起こす。
心房細動による左房内血栓など塞栓症の80%が心臓原性と考えられている(図A①~⑤)。流出した血栓の84%は下肢動脈に詰まり、下肢の血流が阻害されることで急な疼痛やチアノーゼを認め(図B)、血栓溶解療法やバルーン付きカテーテル(フォガティー)による血栓除去(図Ca,b)が奏功しなければ組織壊死を起こすことがある。 

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<A,Ca:最新医学知識の整理 医学各論Ⅲ 心臓・脈管疾患 医歯薬出版(株)  1990年 編集:川田志明・小沢友紀雄 >  
  <B,Cb:病気がみえるVOL.2循環器疾患(第1版),動脈・静脈疾患   MEDICA MEDIA 2003年 監修:川田志明>   
          
          
 

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