下の血圧が下がらない
降圧剤服用でも、145?95mmHgと芳しくない血圧だが、服用をやめると(薬が切れて飲み忘れ)180?110くらいになります。調子がよい状態で、上が120台でも下の血圧が86以下に下がりません。現在、交感神経遮断薬、カルシウム拮抗薬を服用しています。
主治医から利尿薬の併用を勧められましたが、仕事上頻繁なトイレ離席ができないため、断りました。下の血圧を下げるためには、薬を変えたほうがいいのでしょうか。
回答
1)降圧薬を服用していさえすれば、コントロールはよいように見受けます。これでよいのではないでしょうか。
2)上の血圧と下の血圧の差の3分の1を下の血圧に加えた値を平均血圧といいます。つまり、上の血圧が30上がったとき、平均血圧はやっと10だけ上昇しますが、上と下の血圧がともに10上昇すると、これだけで平均血圧は10上昇します。下の血圧がうるさくいわれるのは、上よりも下の血圧の方が平均血圧の上がりを容易にするからです。つまり、下の血圧は平均血圧を高くしやすいという意味があるだけであり、平均血圧が丁度よければ、それでよいのです。
3)現在よりも、もっと強力な降圧薬をお望みならば、それは可能です。現在、交感神経遮断薬、カルシウム拮抗薬が使用されており、利尿薬が勧められていますが、降圧薬にはもう一つ、アンジオテンシン拮抗薬があります。これもよく併用される薬です。もっとも、あなたさまの場合はそれを必要とするほどの状態ではないように思われます。