疾患別解説

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大動脈解離の手術判断

59歳 男性
2005年12月 5日

一週間前の午後、59歳の叔父が、足、腕、胸、背中が痛くなり、身動きできなくなり、肩をかしてもらいながら、近くの内科診療所に行き、受診してもらったところ、診療所では手に負えず、救急車で、病院に運ばれました。
大動脈解離で、胸からおへその下のほうまで、動脈が裂けている。偽腔に血が流れているから、固まらないようなら、手術が必要とのことでした。
3日間は、全体安静となり、集中治療室で様子をみて、4日目に、回復室へ移りましたが、まだ、急に手術が必要になるかもしれない、危ない状態です。
5日目の朝、緊急手術するかもしれないから、家族を呼んでもらうかもしれない。といわれたが、その日の夜、外科の先生が来て、一週間後にもう一度、CTスキャンして、必要があれば、手術をするかもしれない。とのことでした。
7日目から流動食を食べ始め、数メートル離れたトイレにも、一人で歩いていけるようになりました。

大動脈解離の手術は、必要であれば、すぐにでもしたほうがいいように思いますが、一週間後に検査をしてから、手術をするかどうかの様子をみるのでは、ゆっくりしすぎなのではないでしょうか。

回答

大動脈解離は大変、手術の難しい病気です。手術自体はうまくいっても、脳梗塞を起こしたり、意識は保たれても、四肢の麻痺を起こしたりします。しかも一方、解離腔の状況によっては、破裂してしまうという大変なことになります。歩いてトイレに行けるようになったというのは嬉しいことです。手術しないで内科的に管理するか、思いきって手術するか、どちらを選ぶかは経過をみなければ判断できません。慎重に様子をみてくださっているようです。
あせってはいけません。

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