下行大動脈解離があると、心臓カテーテル検査の安全性に影響があるか
1年半前、突然胸部に激痛を感じ救急車で搬送され、循環器専門病院に入院。下行動脈解離と診断されました。外科処置を回避し3週間安静・内科治療の後、血圧降下剤の投薬治療を継続しています。
日常は、主に自宅で過ごし、激しい運動などはしていません。
先々月夜、就寝前に胸苦しさを覚え、救急センターへ駆け込みました。痛みは数時間で平常に戻りましたが、ホルター心電図検査、核医学検査を受診したところ、後者の検査で「負荷(薬剤)時に虚血症状がみられる」と診断されました。
主治医(心臓血管外科)から、「心筋梗塞を起こす危険性もあるので、3?4日入院して『心臓カテーテル検査』を実施してはどうか」と言われました。
主治医のコメントは「判断は患者次第・・・」と受け取れ、逡巡しております。
1)心臓カテーテル検査の安全性は高いと聞いてはおりますが、下行動脈解離疾患患者というハンデキャップの安全性に及ぼす影響はありませんか。
2)インターネット等の情報では、心臓カテーテル検査は日帰りまたは1日入院程度で可能とされていますが、担当医の3?4日入院という見解との差異はどのような背景が想定できますか。
3)検査費用はどの程度かかるものでしょうか。
4)知人から、下行動脈解離の治療に関して、一度他の医療機関で併行して診て頂いたらどうかとアドバイスされましたが、受診する意義はあるものでしょうか。
回答
1)下行大動脈解離であるならば、心臓カテーテル検査の安全性には影響はないと思われます。
2)カテーテル検査には3?4日の入院が通常です。忙しい病院では1日入院ないしは日帰りで行っていますが、安全性の上からはしばらく病院で経過をみてもらったほうがよいと思います。
3)検査の内容によって、異なります。バルーン治療までいくことになると140万円くらいになります。保険の種別によって、このうちの自己負担分がきまります。なお、高額医療の申請をすると、自己負担分は7万円を越える程度となります。
4)外科治療をしないのであれば、治療内容はどこの病院でも、現在と変わらないと思います。外科治療も検討したいのであれば、他の医療機関を受診することには意味があります。