僧帽弁閉鎖不全症と診断されたがマラソンを続けられるか
昨年12月、人間ドックで心雑音の指摘を受け、心エコー検査を進められました。早速、受診したところ、僧帽弁逸脱による閉鎖不全症で、程度は1?2度、現在、心機能の異常や心肥大は見られないとのことでしたが、1年に1回は、エコー検査をして経過観察が必要とのことでした。運動も、競技としてでなく趣味程度ならば特に制限はないとのことでしたが、これまで健康診断などで、心雑音など心臓の異常について言われたことがなかったのに、突然、このような病名を告げられ驚きました。
その後、いろいろと自分なりに調べてみたところ、これは、弁膜症のひとつで程度により差はあるが悪化すれば、いろいろな制限や手術が必要とのことで、今後のことを考えると不安になりました。私は4年ほど前に健康のためジョギングを始め、それがきっかけで、今ではフルマラソンやトライアスロンをするようになり、週に5時間程度のトレーニングをしており心臓に負担はかけていたと思います。スポーツは生涯続けていこうと思っていただけに、今後もできることなら、続けていきたいのですがどのようなものでしょうか?
また、今後、進行していく可能性はあるのでしょうか?
書類等の既往症には弁膜症(僧帽弁閉鎖不全)と記入しなければならないのでしょうか?
回答
僧帽弁逸脱による僧帽弁逆流は経過がよく、あまり進行しません。腱索が重ねて切れるかしない限りは何事もなく過ごせると思います。つまり、(1)現状から進行するということはあまり考えにくいことです。しかし、フルマラソンやトライアスロンをしているというのでは、話は別です。激しい運動は控えたほうがよいと思います。身体に負担をかけ続けていると心臓の弁あるいは腱索に過剰な負担がかかることになるからです。(2)書類には病名を記入しなければならないのは当然のことです。