疾患別解説

疾患別の解説と過去の相談事例がご覧いただけます。

僧帽弁狭窄兼逆流症の手術適応

62歳 男性
2005年5月12日

昨年9月に心房細動で緊急入院し、精密検査の結果、僧帽弁の開口部面積が1.5平方センチくらいの「僧帽弁狭窄兼逆流症」と診断されました。お医者と相談し、薬を服用し月1回通院しながら経過を見ています。自覚症状も時々脈が飛ぶことと、手、足の軽いしびれ程度ですが、ひどくならないうちに、弁置換手術をしなければならないと、考えています。手術の判断時期が知りたいと思いますのでよろしくお願いします。

回答

手術適応を考えるうえでは、(1)自覚症状、(2)心房細動の存在、(3)血栓・塞栓症状の存在の3つが問題となります。そのうえで、弁の狭窄度、弁の肥厚度、石灰化、弁の可動性、弁下部の変性程度、逆流の程度、さらには心室の収縮機能などの検査所見を考慮して適応を決定します。貴方さまの場合には、心房細動があるようですが、弁膜症についての自覚症状はあまりないように見受けます。手足の軽いしびれが片側だけにあるならば、脳梗塞の可能性が考えられますが、心臓の症状というよりは、心臓とは関係のない症状のようにも思われます。担当医にこのことと、手術後の管理のありかたについてよく説明を受けた上で、手術時期を判断されるのがよいのではないでしょうか。

この回答はお役に立ちましたか?

病気の症状には個人差があります。
あなたの病気のご相談もぜひお聞かせください。

高齢者の心臓病 高齢者の心臓病
CLOSE
ご寄付のお願い