疾患別解説

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僧帽弁逸脱症術後の不調

76歳 男性
2004年12月11日

6年前に僧帽弁逸脱症の手術を受けました。術後の経過は良好でしたが、その後加齢もあってか、再び不調を感じます。担当医にも相談しましたが、現在受診回数が2ヶ月に1度ということもあり、詳細な相談に乗ってくれません。不調を訴えると、「動作を緩慢にしてください」との程度しかお答えいただけませんでした。
現在服用している薬は、ハーフジゴキシンA、バファリン81mg、ラシックス錠、ワーファリン、アルダクトンAです。現在の症状は、
1) 体を動かすと動悸息切れが激しい
2) 横になると圧迫感があり、2分程度の深呼吸で持ちなおす。
3) 苦しくなると同時に尿意をもよおす。
現在の状況を改善するには、どうしたらよいでしょうか。また、心臓の状態を正確に把握したいのですが、いかがでしょうか。

回答

ご質問の内容はいずれも心臓の働きが低下していること、つまり心不全状態にあることを示します。
1) の身体を動かすと動悸・息切れがするのは、需要の増大に血流の供給が間に合わないためです。
2)の横になると圧迫感があるのは、横になることで心臓にもどる血液量が増えて、心臓の負担が増すために苦しくなるのであると説明されています。
3)の苦しくなると、尿量が増えるというのは、心臓の負担が増えるとナトリウム利尿ホルモンというホルモンが出てきて尿の産生が高まるからなのです。このお返事を次回の受診時にご持参になって、説明を求められると、お薬を加減していただけると思います。

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