疾患別解説

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弁がずれている、突然の頻脈が起こる

40歳 女性
2004年12月 6日

風邪のぶり返しが1ヶ月程続いていたので、病院に検査に行ったところ、検査の移動途中で突然不整脈(頻脈)がおきました。
そのような不整脈ははじめてでしたので、驚いてお医者様にその旨申し上げたところ、心電図と胸部レントゲン、血液検査をして頂きましたが異常ありませんでした。
後日、心臓超音波の結果で、右心室(右心房?)と左心室(左心房?)の間の弁がほんの少しずれていると言われましたが、健康な人にも見られるもので特に心配するほどではないということでした。
しかし、普通は閉じているものが少しずれていると言われたので恐ろしくなりました。
特に治療の必要はないようですのですので、今後また同じようなことがない限り病院に行く事はないと思いますが「ちょっとの弁のずれ」がどうしてもよく理解できず、頭から離れません。本当に大丈夫なのでしょうか。
また、突然の頻脈について、自分なりに調べてみたところ、発作性上室性頻脈の症状に似ていますが、よくわかりません。1秒間に3?4回(自覚症状)の頻脈は健康な人でもおこるものでしょうか。また健康な人でも突然の頻脈(1秒に3?4回)はあるのでしょうか。

回答

これまで、心臓の弁はピッタリ閉まるものであると思われていました。ところが心臓超音波検査が広く行われるようになって、弁はかならずしもピッタリ閉まるものではないことがわかりました。生体は精密機械ではないので、弁がずれて閉まるというほうが当たり前であるということがわかってきたのです。担当医が健康な人でもみられるといわれたのは、このためです。弁が大きくずれて閉まる場合には弁の逸脱症といいます。
この場合は、しばしば期外収縮性の不整脈を合併します。これが貴方さまのいわれる突然の頻脈です。発作性上室性頻脈と書かれてありますが、発作性頻拍はタッタカ、タッタカ、という速い拍動が数分、数時間つづいて、瞬間的に停止するという形をとります。貴方さまのいわれる頻脈は、これとは異なって、健康な人にもよくみられる期外収縮性の不整脈と思われます。よくあることなので、ご心配になることはないと思います。

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