疾患別解説

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不整脈のために精神的に苦しんでいる

33歳 女性
2004年8月25日

4年前、入浴中に左胸がズキンと痛くなり、心拍数は多くないものの、鼓動を強く感じ気分が悪くなることがありました。
病院で心エコー検査を受け、軽度の僧帽弁逸脱症と診断されました。特に心配することはないとのことでしたが、このときから不整脈が気になって仕方がありません。今まで感じていなかった「ドクン」「グニョッ」というような脈の飛び方もだんだん多くなり、それが年々増えてきています。

1)精神的な不整脈が長く続くと、重大な症状に移行するのでしょうか。
2)よく、心室細動とか心房細動とか聞きますが、どういう症状なのでしょうか。また、自覚症状はありますか。

回答

軽度の僧帽弁逸脱症があり、それ以来不整脈が気になって年とともに精神的に苦しんでおられるようで以下ご質問にお答えします。ただ心配される前にその不整脈がどんな不整脈なのか、期外収縮なのか心房細動なのか、機会をみて心電図を記録しその内容を確かめておくことが大切です。

1)精神的に不整脈で悩んだからといって不整脈がもっと重大な不整脈に移行することはありません。しかし不整脈というのは気にすれば気にするほどますます気になって神経症的になることがあります。出来るだけ不整脈から気持ちをそらせることが大切です。それでもなお気になるようなら適当な不整脈の薬を処方してもらうべきです。

2) 心房細動にしても心室細動にしても細動というのは心臓の筋肉が小刻みに震えた状態になるものでそのために心房細動の場合には心房が、心室細動の場合には心室が規則的な収縮活動をすることが出来なくなります。
心房細動の場合にはその結果心室の収縮が全く不規則になり、脈拍は一拍ごとにリズムと大きさが不規則になります。自覚症状は人によって千差万別です。全く自覚症状のない人、動悸を感じる人、胸部の不快感を感じる人などいろいろです。心房細動は直接生命の危機につながるものではありません。
心室細動の場合は心室から血液を拍出できなくなるため、細動になった途端に生命の危機に陥りますが、今の場合全く問題にならない話です。

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