僧帽弁逸脱症
夫が2年ほど前に心臓が痛いと言い出し、昨年、立っていられない程痛いと病院に行き、先天性僧帽弁逸脱症(僧帽弁の根元の紐のような物が生まれつき長いため、何かの拍子に血液が逆流してしまう)と診断されました。
しかし「症状が酷くなったら再来」と言われただけで、生活指導等何もなかったので、それだけ病状が軽いのかと安心していたのですが、仕事に余裕のある時期は痛みは出ないようなのですが、仕事が忙しい最近では心臓の痛みや背中の苦しさが頻繁に出るようになり、就寝中でも痛さ苦しさで起きています。
生活していく上で何をどのように気を付けたら痛みが軽減されるのでしょうか?またどの程度痛くなったら再来した方が良いのでしょうか?どんな治療法があるのでしょうか?
回答
僧帽弁というのは左心房と左心室の境にある弁です。この弁帆が普通よりも長かったり、これを支えている腱索が長すぎて、弁がたわむようなことがあると、心室が収縮したときに弁帆がきれいに合わさって閉鎖することができず、血液が一部、心房に逆流したりします。ご主人の場合はこのような状態にあるものと思われます。逆流が高度のときは治療の対象となる場合もあります。
また、逸脱症では胸痛を伴う場合があることも知られており、これを軽減する治療が行われることもあります。ただし、胸を押さえてもがき苦しむという程のものはあまり例はないように思います。担当医に、逸脱症ではない別の病気がないか、よく確かめてもらっては如何でしょうか。