疾患別解説

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女性で冠攣縮性狭心症の疑いの場合

39歳 女性
2007年2月23日

夜中、急に息苦しくなったことが数回あり、今年に入り、仕事中に胸の真ん中あたりがキューッと締めつけられ、重くなるような痛みが頻回になりました。
昨年末からヘルベッサーを夕食後に1回服用し、胸痛があった場合にニトロールを服用するよう、医師から言われていました。先日午前10時頃、急に胸痛が起こり、二トロールを1錠服用しましたが、痛みがぶり返し、救急車でかかりつけの医院に運ばれました。その後、検査入院し、主治医からは心臓カテーテル検査で冠攣縮を検査することも選択肢としてあげていただきましたが、ヘルベッサーが1日2回になってから、胸痛が治まり、入院期間中の検査結果にも変化がなかったことで、薬の効果を見ることにしました。
ただ、今後このまま服用を継続していくことへの不安や発作の程度が強くなってしまうこと、薬がどの程度増えていくのか、心筋梗塞へつながってしまうことはないのか、など心配です。現在は冠攣縮性狭心症の疑いということになりますが、今後確定診断をするには、心臓カテーテル検査しかないのでしょうか。

回答

39歳の女性ということですと、診断は大変、むつかしいと思います。この年代の女性では細動脈性狭心症(微小血管狭心症)というものもあって、これは通常のカテーテル検査では診断ができないのです。しかし、これならば、狭心症症状に悩まされることはあっても、このために突然死したり、これが心筋梗塞になったりするということはありません。つまり、良性なのです。そして、年齢を重ねると、症状はなくなってしまいます。この場合の特効薬はヘルベッサーであるといわれています。したがって、しばらくは、こうした治療薬を用いて、経過をご覧になっては如何でしょうか。「疑い」のままで様子をみているうちに、発作も起こらなくなるのではないかと思います。

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