冠攣縮性狭心症にベータ遮断薬は有効か
56歳
男性
2006年1月 9日
負荷心電図に異常が出たため、労作性狭心症との疑いでベータ遮断薬を処方されていましたが、心臓カテーテル検査では冠動脈に狭窄がみられず、冠攣縮性狭心症と診断されました。
担当医の話では、冠攣縮性であればベータ遮断薬は効かないので、様子をみて減らしていきましょうと、ニコランマートが追加処方されました。
しかし、ベータ遮断薬を服用していたときには、主観的に効果を感じていたのですが、ニコランマートを追加服用したところ頭痛がひどくなり、アダラート錠少量に変えていただきました。アダラート錠での頭痛はありません。
ベータ遮断薬を併用することの是非についてお伺いします。
回答
ベータ遮断薬は冠動脈の血管壁の緊張を高めます。このため、攣縮性狭心症には効果がないとされているのですが、攣縮性狭心症であっても、運動によって誘発されるタイプのものには奏効します。あなたさまの場合はそれであろうと思われます。主観的に効果を感じていたというのは大事なことです。このまま続けてよろしいのではないでしょうか。担当医にこのメールをみてもらって、ご相談ください。