疾患別解説

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動脈硬化性と痙攣性の狭心症の違い

72歳 女性
2004年3月15日

狭心症と診断され、冠動脈の異常をカテーテル検査するために入院しました。
カテーテル検査の結果、バルーンの必要ありませんでした。冠動脈を包んでいる筋肉が痙攣して狭心症を起こす冠攣縮性狭心症と診断され、今後は、薬でいきましょうとのこと。
ノルバスク朝1錠と毎日貼っていたフランドルテープを止め、ニトロペンだけ必要なときなめることになりました。

そこで質問なのですが・・・
動脈硬化と痙攣性とは 区別が付きにくいのですか。
どのような違いがあるのですか。

回答

狭心症には冠動脈が動脈硬化性の狭窄を生じて血流を損なうために起こる狭窄性狭心症と冠動脈が痙攣性に収縮して血流を損なうために起こる攣縮性狭心症とがあります。この二つは臨床症状の上からは容易には区別できません。カテーテル検査を行えば、区別することができます。狭窄性であるとなれば、狭窄を広げる操作をします。
それには血管内で風船を膨らませて血管を押し広げるバルーンカテーテル治療があります。それが無効ならば、バイパス手術をするということになります。攣縮性の場合は薬がよく効きますので、薬による治療を行います。

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