心内膜床欠損症術後、年月を経ての不整脈
7歳の時に不完全型心内膜床欠損症の手術を行いました。
16歳までは毎年1回定期検診を受けておりましたが、担当医師に「もう来なくていいですよ」と言われ、それ以降は検診を受けておりません。
会社で毎年1回行う健康診断の際も聴診器にて「雑音がまったくない」と言われていました。
しかし、ここ半年くらいで不整脈(頻脈)と一瞬心臓がぎゅっと押されるような感じが頻繁に起こるようになりました。どちらも一瞬で収まります。
術後30年近くたっているので、そろそろ心臓もくたびれてきたのかと心配です。
先天性疾患で幼少時に手術を受けた場合、その後のアフターケアは不要なのでしょうか。
回答
心房壁に切開を加える手術の後には、かなり年月を経てから、心房頻拍発作が起こる場合があります。心房壁の切開痕の周辺を興奮がまわって興奮旋回路をつくるためといわれています。これならば、カテーテル・アブレーションという電気的治療で治すことができます。あなたさまの場合は、これかも知れないという程度です。診断を確定するためには、頻拍発作のときの心電図が必要です。この不整脈は手術に関係はあるのですが、手術後、30年もたっているのですから、アフターケアという範疇には入らないかも知れません。もちろん、心臓がくたびれてきたわけではありません。相談するとすれば、循環器内科の医師がよろしいでしょう。