疾患別解説

疾患別の解説と過去の相談事例がご覧いただけます。

修正大血管転移症の将来的な危険

27歳 女性
2003年4月24日

小学校低学年で「修正大血管転移症」と診断されました。それから高校3年生まで、経過観察のための検査を毎年1回、地元の病院で受けてきました。
その後、大学入学と同時に東京に出てきて以来、ここ9年間はまったく検査をしておらず、病院にさえ足を運ばずにおります。
クラシックバレエを習ったりしていますが、坂道を上がるときなど、やはり人より息が切れやすいように感じます。

修正大血管転移症の場合、どんな危険が考えられますでしょうか。平均的な寿命が60歳?70歳という話を耳にし、不安になりご相談させていただきました。

回答

27歳の女性で、修正大血管転位症です。修正大血管転位症には心室中隔欠損、肺動脈狭窄、三尖弁閉鎖不全、完全房室ブロック、WPW症候群などを合併しやすいですが、これらが今まで合併していない例としてお返事します。
この場合、大動脈に血液を送っている右室が弱ることがあり、そのために三尖弁閉鎖不全、心不全、不整脈を生じる危険があります。完全房室ブロックが起こることもあります。これらは何歳でも起こりうるので、一年に一回は成人先天性心疾患に詳しい専門医師の診察が必要です。

この回答はお役に立ちましたか?

病気の症状には個人差があります。
あなたの病気のご相談もぜひお聞かせください。

高齢者の心臓病 高齢者の心臓病
CLOSE
ご寄付のお願い