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症状のない僧帽弁閉鎖不全症の手術時期

26歳 女性
2006年8月 1日

0歳検診の時に僧帽弁閉鎖不全症であることがわかり、以後高校生ごろまでは少なくとも半年に1回、エコーと心電図、レントゲン撮影を受けてきました。現在は1年に1回エコーと心電図をとる要観察の状態です。この5年ほど特に心臓の拡大はなく、逆流の程度は50?60%で推移しています。特に自覚症状はありません。
先月、定期検診があり、担当医に手術の必要性について聞きました。すると、妊娠出産を考えるなら手術する必要がある、といわれました。すぐに子どもが欲しいと考えてはいませんが、将来的には欲しいと思っています。しかし、どのように手術の時期を決断すればよいのかがわかりません。早ければ早いほうがよいものでしょうか。また、本当に手術をしなくてはいけないものでしょうか。

回答

生後から、26歳の現在まで、症状がなかったならば、今後も症状はでてこないのではないでしょうか。心臓の拡大もないのであれば、手術の必要があるとは思われません。将来的には心房細動になったときが心配であるといえるかもしれません。手術には、弁形成術と人工弁置換手術とがありますが、弁置換手術にでもなった場合には、人工弁の種類によっては、生涯、血栓予防薬を使用しなければならなくなり、妊娠・出産はむしろ、のぞめなくなります。それよりも、日常の生活態度に無理のないように、留意されるのが賢明と思われます。

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