シミター症候群について教えてください
肺のレントゲン検査で要精密検査となり、病院へ行ったところ、血管造影検査でシュミター症候群の疑いがあると言われました。大動脈と大静脈が繋がっているとのことです。
上下左右からのもっと詳しい血管造影検査をしたほうがいいと言われましたが、そのまま、連絡がありません。
医師からは、常に心臓にマラソンをしているような負担がかかっていると説明され、また、肺が片方萎縮しているのではないかと言われました。
シミター(シュミター?)症候群について、詳しい情報や、手術について教えてください。
回答
シミターとは三日月刀のことです。肺静脈の中の一本が左心房ではなくて、下大静脈に還流しているときに、これがX線写真上で、三日月刀のようにみえるために、この名があります。肺静脈還流異常症のひとつの形です。この場合にはしばしば肺分画症という異常を伴います。肺分画症とは肺の一部に気管支と交通していない部分があり、ここから出た肺静脈が大静脈に戻ってくるのです。肺分画症は感染源となることがあります。詳しい血管造影検査を勧められたのは、これを確めるためでしょう。多くの場合は、このまま放置して、経過観察をするということになります。その後、そのまま、連絡がないというのは、放置して、観察するという方針が考えられたためでしょう。もし、精密検査の上、差し障りがあるようでしたら、肺切除手術をするという場合があります。