心房中隔欠損症手術後の胸痛
9歳のとき小学校での心電図で心房中隔欠損症が発覚しました。確かに急に階段などを駆け上がったときに心臓がえぐられるような痛みを感じたことがありました。その後カテーテル検査を経て手術となりました。手術は穴が当初小さいと思われ縫い合わせる予定でしたが、1cm×2cmと大きかったためにパッチで行ったと記憶しております。高校くらいからテニスやサッカーをよくやっていました。1?2年に1回あるかどうかですが、若干の痛みを感じていました。ただ以前ほどでもなく、時間も短いので気にしていませんでした。それが最近お酒やタバコも飲むせいか急激な運動をしなくても痛むことがあります。ただそれは、深酒をしたときのような気がします。この痛みは、病気と関係があるのでしょうか。
妻と娘にも恵まれ、この子たちのことを考えると、自分の命が短いのではないかという大きな恐怖心にかられています。毎年の健康診断で心電図も採っていますが、「上手に手術されたね。雑音がまるでないよ」と言われると、かえって自分に暗示をかけられているようにも感じてしまいます。私の心臓は大丈夫なのでしょうか大変お待たせいたしました。お返事をお送りいたします。
回答
心房中隔欠損症とは心房を2つに仕切っている中隔という壁に穴が残っている状態であり、このため、血液が左房から右房に流れ、心臓はその分、無駄に仕事をしなければならなくなった状態をいいます。つまり、心臓にはそれだけ負担が増えるだけのものであり、胸痛などの症状が出ることはありません。また、手術は容易で、心臓手術の中ではもっとも簡単な手術であるといわれています。貴方さまの場合には、健康診断でも痕跡が残っていないほどに上手に手術されているわけですから、根治したといってよく、そのための症状は恐らくみられないであろうと思います。胸痛は心臓の病気とは関係はないでしょう。すこし、神経が過敏になっていることはないかと思われます。タバコをのまれるようですが、まず、タバコを止めてみては如何でしょうか。