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肺動脈狭窄症で心筋梗塞の疑い

30歳 女性
2005年3月 8日

生後1ヶ月検診時に心雑音があると言われたそうです。小学1年生時と中学2年生時に検査入院をしましたが、いずれも手術するほどではないとのことで、20歳時まで1年に1回検査(心電図・レントゲン・エコー)だけしていました。20歳の検査時に 「毎年検査に来る必要はない、後は 妊娠・出産前に受診するだけでよい」とのことで、その後10年間 受診しませんでした。
昨年の9月初めに 胸を圧迫されるような感覚が数秒から数分間あり、呼吸も乱れているようだったので、10年ぶりに循環器科を受診しました。(電車に乗遅れないように時々全速力で走っていたことや猛暑であったことが原因ではないかと思います)。
心電図・レントゲン所見は問題ありませんでしたが、エコーでは肺動脈狭窄部でポンプの動きの音が少し早いが軽症、トレッドミルでは運動負荷時に酸素不足が見られました。
担当医の話では、もし私が50歳なら「心筋梗塞」「心不全」を疑うとのことで、先天性の肺動脈狭窄症なのでこのような結果が出たと思われるとのことでした。ゴルフ以外のスポーツはしないほうがよい。激しい運動をすればするほど、逆効果になるとも言われました。今後1年に1回検査をしたほうがよいとのことです。
その後も、仕事でクレームを聞いたりした時や電車に乗っている時などに、ときどき左胸部分に違和感だったり、わずかな痛みのようなものを感じました。
受診してもらった先生のお話で「心筋梗塞」という言葉が出てきたのが一番気になっています。他の病状も考えられるのでしょうか。また何か他に予防策・対策等がありましたら教えてください。

回答

肺動脈狭窄症では肺動脈ないしは右室圧がどの程度であるかが問題となります。今後は妊娠・出産時に検査するだけでよいといわれているのであれば、治療の対象とはならない程度の狭窄症なのであろうと思います。それならば、生活は普通になさっていて構いません。狭窄症では胸部の違和感があったりすることはありません。狭窄症ではないほかの病気、あるいは、この病気とは直接には関係のない神経的な症状ではないでしょうか。しかし、心筋梗塞を疑うといわれたのは、気になります。心電図変化が右室負荷のために、そのような所見を呈しているのか、肺塞栓症のためにそのような変化があるのか、担当医に確かめてください。

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