疾患別解説

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心室中隔欠損症の期外収縮

22歳 女性
2005年3月 4日

先天性心室中隔欠損症です。現在でも心雑音が聞こえます。心カテーテルを入れて検査したところ、心房よりに穴があいているので塞がらないといわれましたが、チアノーゼとかが出るわけでもなく、日常生活に制限がかかっていません。
2月に大きな試験があり、かなりのストレスを感じました。試験日から動悸を感じるようになり、呼吸が苦しいと思い、脈を測ると3?5回に一回、一拍とぶように感じました。試験の翌週から実習で、実習期間中も動悸や不整脈があったのですが、週末には治まりました。現在はたまに動悸を感じる程度です。
週末に病院に行ったところ、心室期外収縮といわれました(一分間に3回)。専門ではなかったのですが、心室中隔欠損症を持っているのなら、専門医がいるところで定期検診を受けて、予後に備えなさいともいわれました。
心室中隔欠損症があることで問題はあるのですか。今回の動悸はストレスと思っていたのですが、心室中隔欠損症も原因になるのでしょうか。

回答

心室中隔欠損症では、左室の圧が右室の圧よりも高い分、血液が左室から右室に流れ込み、右室の負荷が増大するので、心室期外収縮が起こりやすい素地となります。しかし、22歳で、日常生活に制限のない状態であるというのであれば、「心雑音があるだけの心室中隔欠損症」なのであり、心室の負荷はない状態なのであろうと思います。ご自分でもいわれるように、心室期外収縮はストレスだけでもしばしば起こる不整脈です。心室中隔欠損症と関係がある可能性はないのではないかと思います。

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