肺動静脈瘻のコイル閉塞療法
64歳
女性
2005年2月21日
先天性の肺動静脈瘻です。動悸、息切れの症状があり、心臓から流れる血液の一部が血管から流れているためといわれ、血管にコイルを入れて治療するといわれました。2年前にも息切れがひどく入院しましたがコイル治療の事は言われませんでした。今回初めてコイルの治療を聞いたのですが、最近できた治療法なのでしょうか?
リスクとして脳梗塞など起きる可能性があると聞きました。以前クモ膜下出血をした事があります。リスクは高いのでしょうか?
回答
この病気は出血性毛細血管拡張症の部分症状としてみられることがあります。以前にクモ膜下出血をなさったというのは、このためかも知れません。放置していると、脳塞栓症、脳膿瘍や破裂による喀血、血胸などの合併が警戒される病気です。治療にはカテーテルによるコイル閉塞療法あるいは外科的手術があります。カテーテル治療は昔から行われている治療法です。患者さんへの負担が少なく、肺機能の変化もみられないという点から、第一選択の治療法とされています。