53歳の心房中隔欠損症の手術
53歳
女性
2004年4月11日
先日、肺のCT検査の結果心臓肥大と診断され、専門医で心エコー検査を受けました。その結果、先天性の心房中隔欠損症との診断で、穴の大きさは、30mmだそうです。
先生は手術を奨めるとのことでしたが、53歳の年齢で本当に手術が必要なのか?体力的には、どうなのか?手術をしなければどうなるのか?
迷っています。
回答
30mmの心房中隔欠損というのは、手術の必要な大きさの欠損だと思います。心房中隔欠損症はなかなか症状の出にくい病気ですが、20歳頃から少しずつ症状が出るのが普通です。手術の時期が遅くなると、手術をしても後に不整脈が出たりすることが多く、やはり早い時期に手術をするのが望ましいことは明らかです。50歳くらいになっても尚、ほとんど自覚症状がないというような人がいない訳ではありませんが、心臓には明らかに負担がかかっていますので、手術はお受けになった方が良いと思います。
53歳で手術が体力的に問題になることはありません。心臓の手術は80歳代でも行われています。本邦では毎年約2,000人程の患者さんがこの心房中隔欠損症の手術を受けられておられますが、手術死亡率は0.1?0.2%程度です。手術を受けられることをお奨めします。