心房中隔欠損症の術後の注意
私は3歳で、心室中隔欠損症で十円玉大の穴が見つかり、手術を受けました。
小学校まではやせて体力がなかったのですが、中学校以降、人一倍運動もしていました。大学生の時、所属していた体育会の練習後、体がむくむ日が続き、手術を受けた病院を受診しました。その時は、心臓が少し大きいが心配はなく、その1年後に受診したときには、まったく問題がありませんでした。ただ、年齢がいってからは気をつけた方がいいというような事を言われました。
現在、2人の子供を無事に出産し、育て、40歳を目前にして、そろそろ気をつける年齢かな、と思いはじめました。成人してから心臓病に関しては、大学生の頃の2回と、出産に耐えられるかの検査に1回しか行っていません。
現在の健康状態は良好で、運動も問題なくできます。小さい頃に手術をしたことで、年齢を重ねると注意すべきことがあるのでしょうか。
回答
今39歳で、3歳(36年前、1967年)に大きい心室中隔欠損を手術した方です。
注意すべきことは次の点です。
1)孔を塞いだ所に漏れが残ってないか。漏れがあると雑音があり、心臓超音波検査で漏れが見えます。漏れが残っていると、細菌性心内膜炎をおこす心配があります。
2)心電図で不整脈は無いか。不整脈として、完全右脚ブロックは多いです。房室ブロックは要注意です。期外収縮も沢山出ると、要注意です。
3)左室の機能は正常か。昔の手術では心筋保護が十分でないおそれがあります。
4)肝炎はないか。
1年に1回は先天性心疾患に詳しい医師の診察をうけるべきです。