37歳の心房中隔欠損の手術後の生活
職場の健康診断で心電図が再検査になり、病院を受診したところ心房中隔欠損症と診断されました。カテーテル検査の結果、緊急性はないものの手術は受けたほうがよいとのことなので、来年手術を受けることにしました。
肺:体血流比が4.2:1で肺は今のところOKとのことでしたが、この数値はどのくらいの症状なのでしょうか?手術はしたほうがよいのでしょうか?
手術の方法ですが、外科の先生のお話では、胸のまん中を15cm切るか、乳房の横を切るかを選択できるようでしたが、それぞれのメリット、デメリットを教えて下さい。
手術後2週間入院、自宅療養4週間といわれましたが、自宅療養時に気をつけることは何かありますか?
体が動くようであれば、湯治なども考えていますが、温泉は大丈夫なのでしょうか?
職場復帰後、気をつけるようなことはありますか?
回答
肺:血流量比4:1というのは、かなりの大きさの心房中隔欠損ですので、当然手術適応になると思います。肺は今のところOKということですので、これだけ肺血流量が多くても今まで肺高血圧になっていないのは幸運であったと言えるでしょう。言うまでもなく手術はしたほうが良いと思います。
手術の方法については、胸の真ん中を切る手術が基本的な方法ですが、乳房の下を切る方法も可能です。ただ、手術の危険度は極く僅かではありますが、乳房の下を切る方が大きいと思います。従って水着を着た時などに胸に傷のあるのが見えるということを気になさらないのであれば、胸の真ん中を切る方法を選ばれれば良いと思いますが、それがどうしても嫌であれば、乳房の下を切る方法でも良いと思います。
手術後の自宅療養時に気を付けることはありません。湯治もお行きになって結構です。職場復帰後に気を付けることも特にありません。一つだけ申し上げておきたいのは、心房中隔欠損は手術前もそうですが、手術を受けた後でも不整脈が発生することがあります。この不整脈は手術をお受けになる年齢が高ければ高いほど術後発生する可能性が多く、37歳で手術をされたのではその可能性はかなり高いと思います。これは手術をしたからではなくて、手術をする時期が遅かったからですので、その点は覚悟しておいて頂かなければならないと思います。