疾患別解説

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軽い心筋炎

27歳 男性
2005年2月28日

胸が苦しくなり、呼吸ができにくくなったため、病院に行き、採血、心電図、エコー、レントゲンの検査をしたところ、心電図と採血に異常があり、軽い心筋炎といわれました。少し、様子をみることになり、1週間おきぐらいに診察してもらうことになりました。
その後、心電図は軽い不整脈はあるが、炎症反応が23.0から0.2ぐらいまで下がったので、今度は1ヶ月おきにといわれ、半年ぐらい通って、診察を受けました。それまで、薬は、ロキソニンのみ。半年たってからもう大丈夫ということで、今は、通っていません。
しかし、現在も胸の痛みと筋肉痛があり、自分でも分かる不整脈が慢性的に起きます。違う病院にも行きましたが、神経的なものじゃないかといわれました。今後はどうしたらいいでしょうか?専門病院を受診したほうがよいでしょうか。

回答

インフルエンザや風疹、あるいははしかなどといったウイルス感染に際して、心筋に炎症が起こることがあります。これらの場合には、普通、心臓は検査しないのですが、たまたま心電図をとったり、X線写真をとったりすると、所見があって、心筋炎を起こしていると判ることがあるのです。経過は良性で、カゼが治るのと一緒くらいに治ってしまいます。あなたさまの場合に、軽い心筋炎といわれたのは、たぶん、このような種類の心筋炎があったということなのでしょう。大丈夫といわれているが、自覚症状があるというのは、少し気にしすぎたためではないでしょうか。治ってしまった後の、今の状態では、どこで診てもらっても、「神経的なものではないか」といわれる程度のことなのであろうと思います。専門病院を受診なさって、はっきりさせるのは賢明なことです。ただし、専門病院受診の際には、始めに診察を受けた病院からの紹介状(診療情報提供書)をいただいていかれることをお勧めします。治った後ではどんな名医でも診断をつけることはできないものです。

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