疾患別解説

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アスピリンは心筋壊死を起こすか

27歳 女性
2004年7月14日

先日、私の妻が激しい頭痛と不整脈、動悸、吐気、腰痛を訴え、入院しました。動悸は一ヶ月、腰痛は3、4日前からあったのですが、妻は妊娠8ヶ月であり、妊婦特有の症状だと通院していた産婦人科では診断されていました。入院した総合病院では妊婦ということもあり詳しい検査ができず、確定診断はできないが心筋炎だろうと診断され、現在アスピリンを服用し様子をみています。
しかし、調べたところ「非ステロイド系消炎剤は、急性心筋炎の急性期に使用されると、心筋壊死(えし)を引き起こすことがあり、絶対に使ってはいけない薬である」ということが書かれているのを見つけアスピリンを服用が本当に正しいのか疑問になりご相談致しました。よろしくお願いします。

回答

非ステロイド系消炎薬は腎臓のプロスタグランジン生合成を抑制するために、循環体液量が増加し、浮腫を生じることがあります。このことは心臓の仕事量を増加させ、心機能を悪化させることになるので、心機能異常がある場合には注意が必要とされています。ただし、これはいつもみられる現象ではありません。また一方、リウマチ熱や急性心筋炎といった場合には関節痛や発熱などを含む炎症症状をのぞくためには汎用されている薬です。メリットとデメリットをバランスにかけて考え、用いられていることと思います。ご心配なさる必要はないのではないでしょうか。

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