疾患別解説

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フォンタン手術後、徐脈になることはあるか

7歳 男性
2008年7月 9日

7歳の子どものことで相談いたします。先天性心疾患(完全大血管転移症・右室低形成・三尖弁、僧帽弁逆流)があり、生後20日でバンディング術をし、7ヶ月でグレン手術、そして2歳時にフォンタン手術を受けました。
経過は良好で、発育にもまったく問題なく、同学年のなかでも大きいほうです。運動も大好きで、休み時間になると校庭に行き、友達とサッカーをして遊んでいます。
先日、半年に1回の検査受診の際に、脈が遅いと診断され、ホルター心電図とトレッドミルの検査をしました。トレッドミルでは、不整脈もなく、心拍もそれなりにあがるのですが、安静時には50/分しかありません。ホルターは結果待ちですが、フォンタン手術後に脈が遅くなることはあるのでしょうか。また、それに伴う合併症などがあるのか、とても心配です。

回答

洞性徐脈としての答えです。運動はどのくらいしていますか。
フォンタン手術後には通常徐脈にはなりません。しかし右房内に下大静脈と肺動脈をつなぐ通路を作る手術法では洞結節近くの手術になり、洞機能不全を生じて徐脈になる可能性はあるでしょう。
もし運動を非常によくやっているならスポーツマン・ハートでしょう。これは長い時間運動すると、徐脈になる現象で、良性です。運動を止めればもとにもどります。
多脾症候群に合併する先天性心疾患では運動とは関係なしに洞性徐脈になることがあります。多脾症候群はないですか。

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