ファロー四徴症の手術について
2ヵ月
女性
2007年4月16日
現在2ヵ月の娘がファロー四徴症と診断されました。
肺動脈弁が通常より開きが悪く、生後2週にバルーンカテーテルを受けました。経過は大変良好で、肺動脈再狭窄はなく、弁の逆流は普通の心臓と変わりなく、おそらく手術は根治の1回で済みそうだ、と担当医から言われました。
そこで質問なのですが、手術時期に肺動脈の状態が良好かつ右心室肥大が少なければ、手術は心室中隔欠損の閉鎖のみですむのでしょうか。その場合、心室中隔のカテーテル閉鎖術が可能でしょうか。
回答
ファロー四徴症には心室中隔欠損と肺動脈狭窄があります。肺動脈狭窄は漏斗部と弁の両方が狭く、仮に弁をバルーンでひらいても漏斗部狭窄が残りますから、手術では漏斗部狭窄を拡大します。したがって心室中隔欠損の閉鎖だけでは済みません。心室中隔欠損のカテーテル閉鎖術は技術的に困難で、その装置(心室中隔欠損閉鎖用のアンプラツアー装置)は日本では当分許可される様子がありせんから、今は実施不可能です。