先天性心疾患治療後の子どもの発熱
6歳
男性
2005年11月 4日
6歳になる長男は、生後すぐに完全大血管転位の診断を受け、2度手術をしています。根治手術を行っているため現在は健常児と変わらない生活をしておりますが、よく風邪を引きやすく肺炎で2度程入院しております。
今回ご相談させていただきたいのは、5日以上続いている発熱に関してです。これといった風邪の症状はありません。ちょうど乳歯がグラグラしていると子どもが訴えてきた翌日から発熱が続いています。
小児科で血液検査をしてもらいましたが、特に異常はないとのことでした。ペニシリン系の抗生物質を処方されて飲んでいますが、症状は改善されていません。
細菌(感染)性心内膜炎を疑っているのですが、抜歯以外での乳歯の生え変わりでもありえるのでしょうか。虫歯等はありません。今後どのような対応を取るべきでしょうか。
回答
心室中隔欠損を合併する完全大血管転位症では、その根治修復手術(Jatene手術)後に心室中隔欠損の漏れが残ると、細菌性心内膜炎を合併する危険があります。
ぺニシリン系の薬が無効ですと、細菌性心内膜炎の可能性は低いでしょう。血液検査の結果が異常なしというのも、細菌性心内膜炎に該当しません。
対応は、経過をみて、発熱が続く場合は、血液培養と心臓超音波(エコー)検査を受けることでしょう。