肺動脈閉鎖は治療できないのか
先天性心疾患(修正大血管転位)の子どもについて、相談します。生まれて3ヶ月の時に体肺短絡手術をし、1歳で右心室に人工の肺動脈をつなぐラステリ術をしました。そのとき同時に心室の穴もふさぎました。
1歳の手術のとき右肺動脈が狭窄していたのですが、右胸心のため、手術できない位置の血管であり手術できなかったと聞きました。
その後2ヶ月に1度検診がありましたが、右肺動脈については問題ないとのことでした。
先日、術後1年のカテーテル検査をしました。前日の説明のときも右肺動脈を広げる必要はおそらくないであろうということでしたが、検査で、すでに右肺動脈が閉鎖してしまっていることが分かりました。
担当医の話では、娘の酸素値がずっとよく、元気そうだったため気づかず、いつ閉鎖したのかもわからないそうです。
内科的処置はできず、閉鎖してしまった血管はもう人工血管をつなぐことも無理で、今後CTで使えそうな血管を調べてみてみつかれば外科的手術を考えるが、みつからなければ右肺はずっと機能せず、今後左の肺だけで生きて大きくなったら在宅酸素になるかもしれないそうです。
閉鎖した血管はどうして手術できないのでしょうか。どうして、たびたびの検査で閉鎖していく血管がみつからなかったのでしょうか。
そして、なにより娘が両方の肺を使って生きていく方法はないのでしょうか。
片肺になったら今後あらたにどのようなリスクを背負うのでしょうか。
回答
閉鎖した肺動脈は普通内腔が縮小して2?3ミリになり、手術出来なくなります。血管の閉鎖はカテーテル検査なしには確実には診断できないでしょう。
50年前、結核が多かった頃、肺切除後に片肺で生存する人がたくさんいました。片肺の弱みは肺炎などに弱いこと、運動時に息きれが出ることです。