エプスタイン病の手術適応
心臓にエプスタイン奇形を持つ娘についての相談です。現在、10歳ですが、先日、1年ごとの定期検査の際、予防措置としての手術をすすめられました。
娘の現在の状態としては日常生活に支障はなく運動制限もありません。逆流の程度は2(2年前は1.5)です。定期検査は1年に1回、地元の心臓専門医と手術を考慮して都市部の病院で1回ずつ受けています。地元の専門医はしばらく経過観察でということでしたが、都市部の病院では予防措置として手術をしませんかということでした。エプスタインについては、病院や医師で見解がかなり違うので手術うんぬんに関しても違うということを前提に、手術を勧めているとのことですが、現在のエプスタイン治療において、こういう予防措置の手術は多いのでしょうか。女の子ということと、現在何も日常生活に支障が無いということもあり手術などはしたくないというのが本音です。
回答
お子様のように逆流が2度程度、無症状の軽症のエプスタイン病は現在でも手術の適応、手術の術式は確定していません。一般にはチアノーゼ、心房中隔欠損、心不全のある場合が手術の適応です。無症状の場合の予後は比較的良いので、手術はしません。
悪くなる前に予防的に手術をする方針はありえますが、一般的ではないでしょう。エプスタイン病は多い病気ではないので、どこの病院が多く手術しているとはとは言えないと思います。