修正大血管転位の手術法
3ヶ月
男性
2005年1月31日
息子は、1ヶ月検診の際に心音に雑音が聞こえると言われ、大学病院を紹介してもらっていましたが、初めての子育てで病院にいくのがおくれてしまいました。2ヶ月の半ばでやっと検査をして、修正大血管転位・心室中隔欠損症・動脈管開存だと言われ、全く聞いた事のない病名に放心状態になりました。説明を聞いていましたが、あまり突然のことで、ほとんど意味を理解できませんでした。このような病気は手術によって完治するのでしょうか? 3ヶ月で手術に耐えうるのでしょうか? どのような手術をするのでしょうか? どうかお聞かせください。宜しくお願いいたします。
回答
修正大血管転位の手術は2つのやり方がありますが、どちらを選ぶかは外科医の経験によります。
1)乳児では動脈管開存と心室中隔欠損を閉じる手術をします。動脈管開存をとじるのは比較的容易ですが、心室中隔欠損を閉じるのは、修正大血管転位を合併しているため、房室ブロックを生じる危険があります。3か月の乳児ではこの手術でしょう。
2)修正大血管転位を直す手術はダブルスイッチ法と呼ばれ、乳児ではひどく困難です。乳児期に動脈管開存を閉じ、肺動脈バンジングをしておいて、2?3歳以上でダブルスイッチと心室中隔欠損を閉じる手術をします。