心室中隔欠損症の感染性心内膜炎
18歳
男性
2009年10月18日
18歳の子どものことで相談いたします。先天性の心室中隔欠損症があり、虫歯には気をつけていました。ところが先日、親知らずを抜歯する際、薬を飲まなかったと聞き、あわてて近くの診療所で抗生剤をもらい飲ませましたが、発熱、入院を繰り返し、ひと月後に感染性心内膜炎と診断されました。
現在は完治していますが、一度、心内膜炎になると、なりやすくなるのでしょうか。
就職する前に手術すべきでしょうか。
手術は将来、開胸せずに、カテーテルなどで孔を塞ぐことができるようになるのでしょうか。
回答
感染性心内膜炎を起こすと、再度、感染を起こしやすくなります。これは炎症反応のために疣贅といわれる異常増殖が残り、これが再度の感染の素地になることがあるからです。
手術の適否は欠損孔の大きさによって決まります。心房中隔欠損の場合は、開胸しないで、孔を塞ぐことができますが、心室中隔欠損ではまだ、行われていません。