4ミリまで小さくなった心室中隔欠損は手術が必要か
娘は、生後すぐに心雑音があり、心室に8ミリの穴があると診断されました。1歳までは利尿剤を服用していましたが、体重も順調に増え、8ミリだった穴も4ミリまでふさがりました。しかし、半年後の2歳の検診時には、4ミリの穴は変化がありませんでした。
当初、5ミリ以下なら手術は必要ないと言われていましたが、検診時に、次の半年後の検診で変化がなければ、カテーテル検査を実施し、その結果、手術の方向で進めたほうがいいと思いますと言われました。主治医の先生には、この先症状が出ないとは限らないので手術をしたほうが安心して普通の生活が送れるという説明を受けました。
親としては先生のおっしゃることも理解できるのですが、現在症状もなく元気に生活をしているので、手術をする必要があるのかと悩んでいます。アドバイスをお願いいたします。
回答
4mmの膜性部、または筋性部の心室中隔欠損症は、おそらく手術不要です。ただし、心室中隔欠損の心臓超音波検査では、孔の大きさが心臓の収縮で変化しますから、4mmの大きさにはかなりの測定誤差があります。この程度の心室中隔欠損症の手術には経過をみるという、慎重論が最近ふえています。
肺動脈弁直下(漏斗部)の心室中隔欠損症は別です。この場合は大動脈弁の変形を合併しているので手術が必要になります。