疾患別解説

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弁に近い漏斗部欠損

2ヵ月 男性
2007年11月 2日

生後6日目で心雑音があるといわれ、心室中隔欠損症と診断されました。穴は弁の近くにあり、大きさは大と中の間くらいで、自然に閉じる可能性は低いので当面は要観察として、状況により手術になる。と言われました。
現在は2週間に1度、体重測定・心エコー・心電図・レントゲン検査をしています。体重が少し少しずつですが増えているし、状態もおよそわかってきたのでこのまま観察を続けていくと言われています。観察の間隔も一ヶ月に一度になるようです。しかし、いずれ手術が必要とのことなので心配です。手術が必要なのに診察間隔を開けるということは状況が変わってないからなのでしょうか。また、今後どういう状態だと手術になる可能性があるのでしょうか。
また、寝ている時、周囲で大きな音などまったくしていないのに急にびっくりして目をあけ呼吸が荒くなり、またしばらくすると落ち着いて寝るという状態が時々あり気になります。それは気にすることではないのでしょうか。

回答

心室中隔欠損症には大動脈弁に近い漏斗部欠損と三尖弁に近い膜性部欠損がありますが、大動脈弁に近い場合としてお返事します。

この場合、欠損穴が自然に小さくなるのは主に大動脈弁が穴を塞ぐ形で変形して生じますから、いずれにしても手術が必要です。乳児期に手術を行うのは、薬で治療をしても体重の増え方が標準よりかなり少ない場合です。その場合、生後3ないし6か月までは母親からもらった抗体があるので、風邪その他のウイルス病にかかり難いですが、その後はかかりやすく、体力不足で弱いですから、手術が必要です。寝ていて呼吸が早くなるのは、心不全のせいかもしれません。
上体を起こして斜めに寝かして、症状が無くなるなら、その可能性があります。

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