疾患別解説

疾患別の解説と過去の相談事例がご覧いただけます。

大動脈弁の逸脱は、激しい運動のせいではないか

11歳 男性
2006年9月 8日

11歳の息子について相談します。先天性の心室中隔欠損がありましたが、当初から特に運動制限はないとの指示を受けていましたので、普通に学校の体育程度の運動はやらせていました。11歳になって間もなく野球を始めました。始める2か月前の検査の時は弁に異常はありませんでした。激しい運動を始めた5か月後の検査で大動脈弁逸脱の可能性があると言われました。それでも運動は続けてよいと言われても不安になります。

逸脱の可能性というのはエコー検査によりますが、カテーテル検査を受ければはっきりわかることでしょうか。また受けたほうがよいのでしょうか。
主治医の先生は、大動脈弁閉鎖不全が生じたときに手術をしましょうとのことですが、その前に手術をしてしまったほうが手術が簡単でリスクが少ないということはないのでしょうか。
そして、激しい運動は本当に弁逸脱の要因にはなっていないのでしょうか。

回答

大動脈弁直下の心室中隔欠損症でしょう。大動脈弁の逸脱がしばしば生じます。大動脈弁の逸脱はエコーでよくわかります。カテーテル検査はそれを確かめることになります。手術の時期は専門医の間でも多少意見が異なり、大動脈弁逸脱を起こす前にする意見、逸脱後にするという意見があります。逸脱を起こすのには運動は関係ないでしょう。

この回答はお役に立ちましたか?

病気の症状には個人差があります。
あなたの病気のご相談もぜひお聞かせください。

高齢者の心臓病 高齢者の心臓病
CLOSE
ご寄付のお願い