心室中隔欠損症と息切れ
現在14歳の娘のことで相談いたします。
娘は生後3日に心室中隔欠損と診断され、弁の近くの穴であることから幼稚園に入る前までには手術が必要でしょうと言われ、幼稚園までは年に2回?3回程度病院で経過観察をしていました。
状態は悪くないのでこのまま経過観察で様子を見ましょうと言われ、小学生の頃は年に一度病院へ行く程度になり、4年生の時に穴が塞がったようなので、もし顔色が悪い等の症状が出たらまた連れてきなさいとの話で安堵しておりました。
その後は元気で問題なく過ごしていたので病院にも行っておりませんでした。中学生になりソフトテニス部でハードな練習をしていたのですが、2年になって息切れすると言い出しました。試合の途中では呼吸が苦しくなったこともあると言います。本人は緊張しすぎてと言っていましたが、少し不安を感じています。
一度塞がった穴が再びあくことはあるのでしょうか。もう一度病院で検査したほうがいいのでしょうか。
回答
弁に近い心室中隔欠損には三尖弁に近い場合(膜性部)と肺動脈弁直下の場合があり、お子さんの場合はどちらでしょうか。膜性部の場合なら、一度孔がとじると後の経過は良いです。肺動脈弁直下の場合には孔が閉じる際に大動脈弁が孔を塞ぐので、孔が閉じた後で、大動脈弁の変形が残り、大動脈弁閉鎖不全が生じ、息切れを生じることがあります。心臓超音波(エコー)検査でわかります。