心房中隔欠損症の手術
7歳の娘は、小1の健診(心電図、レントゲン)で不完全右脚ブロックと言われ、エコーをとったところ心房中隔欠損症と診断されました。穴はそれほど大きくないとのことで経過を見ることになりました。その1年後、再び心電図、レントゲン、エコーの検査を受けたところ、穴は7mmくらいとのこと。
先生のお話では、急ぐ必要はないが、今後穴が塞がる可能性は低いため、手術をしたほうがよいとのこと。手術の時期についてはいつがベストとは言えないので、考えてみてくださいと言われました。また、穴の大きさは7mmくらいだと思われるけれども正確ではないため、カテーテル検査だけでも先に行ってみてはどうかとすすめられました。
穴が7mmほどの大きさでは、やはり手術をする必要があるのでしょうか。心房中隔欠損症の手術は小学校入学前がいいと本などに書かれていますが、手術をするとしたら早いほうがいいのでしょうか。また、手術の時期は別として、カテーテル検査だけでもすぐにしたほうがよいのか、もう少し経過を見てみたほうがよいのか迷っています。
回答
心房中隔欠損症の治療法は今変わりつつあります。
2005年6月に心房中隔欠損をカテーテルで閉じるアンプラッツアー装置が厚生労働省から健康保険適応が認可されて、使用開始になりました。小児循環器のインターベンションの学会の施設認可の問題があり、広く使用されるまでに数年かかりますが、7mmの心房中隔欠損はアンプラツアー装置で安全に閉じることができそうです。
ですから今は経過をみるだけで、カテーテル検査も延期するのがよいでしょう。
ただし心房中隔欠損症では自覚症状が無くても、心房中隔欠損症の為に痩せていることがあります。その場合は心房中隔欠損を閉じたあと、半年、1年で太りますし、運動能力も増えます。