一度閉じた穴がまた開いた?
現在3歳の娘についての相談です。生まれたときに心雑音がするということで検査した結果、心室中隔欠損症と診断されました。針の穴程度の1?2ミリの穴があいているということで定期検診を受けていました。
1歳ころの検診で穴はふさがったといわれ、昨年2歳時の検診にて、もう大丈夫だといわれ、その後、検診は受けていません。ところが先日、風邪が長引き小児科へいったところ、また心雑音が聞こえるといわれ戸惑っています。一度閉じた穴がまた開くということはあるのでしょうか。小児科の先生は元気なら心配はありませんといっていましたが、次回の診察でも心雑音が聞こえるようなら病院で診察を受けたほうがよいと言われました。今後、手術になるようなことはあるのでしょうか。
回答
いったん閉じた穴がまた開くということはありません。小さくなったもののまだ残っていたのでしょう。穴があっても、雑音は出たり消えたりします。雑音は左心室から右心室へ短絡する血流が存在するために起こりますが、左心室圧が低いときには短絡血流が少なく、圧が高いときには短絡血流が大きくなるので、雑音を生じるのです。
したがって、雑音の大きさは血圧によって変動します。一日のうちでも朝とか夕方、運動をする前後、泣き喚いたりする前後で変わってきます。どの程度の雑音がきかれたのか、わかりませんが、まだ3歳ということなので、穴が残っていても、まだまだこれから閉鎖する可能性があります。まず、心配なさることはないでしょう。