心房中隔欠損症の手術時期が急に早まった
生後8ヶ月の男の子の父親です。生後1ヶ月検診の時に、産婦人科の先生から心雑音が聞こえるとのことで、大学病院を紹介されました。
その後、大学病院にて毎月診察していただき、2ヶ月に1度、心エコー・心電図・レントゲン等検診してもらっています。経過観察と言うことでしたが、9月の検診時に心房中隔欠損症と診断されました。穴の大きさは9月で最大14mm、11月で12mmでした。
9月の段階で小学校入学前(4?5歳)に手術が必要と告げられましたが、11月の検診では今夏頃に手術を早めたほうが良いと言われました。
私たち夫婦としましては、2ヶ月後の診断の結果、さほど前回に手術を告知されたときとは息子の症状にも変化がないのに、なぜ4、5年後の手術が今年の夏に大幅に早まるのか理解できませんでした。
また、息子を見て感じていることですが、現在8ヶ月にして体重9kgあり、ミルクや離乳食も順調に食事を取り病気のことも忘れてしまうほど元気です。ですから、なぜ手術が4年も5年も早まるのかがわかりません。
私たち親の希望としましては、息子の手術は極力回避したいと思っております。ご意見をお聞かせいただきたく存じます。
回答
この大きさの心房中隔欠損は自然には閉じませんから、手術が必要でしょう。
手術をする最適年齢は手術をする外科医の技術と経験によります。今までは5?6歳で手術してきましたが、早く手術したほうが心電図が正常化しやすいのです。
最近は手術後の右室拡大と心房細動などの不整脈が残らないように、より早期に手術する傾向があります。ただし5?6歳での手術の後に残る右室拡大は軽度で、大人になってからは正常人とほとんど差がありません。